
◆パ・リーグ ロッテ1―0オリックス(5日・ZOZOマリン)
ロッテの小島和哉投手(27)が今季両リーグ一番乗りとなる完封で初勝利を挙げた。オリックス戦(ZOZO)に先発して107球を投げて4安打無失点、6奪三振で三塁を踏ませなかった。自身3年ぶりとなる完封劇で、オリックス・宮城大弥投手(22)との左腕対決を制して、本拠のファンを沸かせた。
2万8078人の歓声、手拍子を耳にしながらマウンドに向かった小島の体を快感が貫いた。「背中がゾクゾクってしました」。今季完封一番乗りを期待した本拠のファンに最高の結果で応えた。
9回2死一塁で宗の力ない飛球が岡のグラブに収まったのを見届けると、左拳を握りしめた。21年10月3日の楽天戦以来、自身3年ぶりの完封で、ロッテ投手の1―0完封勝利は18年8月17日の同戦の二木以来6年ぶり。オリックス・宮城に負けず「1―0で勝てたのが何よりもうれしいです」と喜びをかみしめた。
3月29日の日本ハム戦(ZOZO)で開幕投手を任されたが5回3失点で今季初黒星を喫しただけに、汚名返上に燃えていた。リベンジに向けて助言を求めたのが、DeNAから移籍してきた強打者のソトだった。練習中、右翼付近を走っていた助っ人を呼び止めて打者心理などを教えてもらい、投球に生かした。「ネフタリ(ソト)先生に感謝します」と頭を下げた。
昨季10勝を挙げ、3年連続で規定投球回をクリアした左腕が6年目に掲げる目標の一つが170イニングを投げること。その相棒となるアシックスのグラブの色は「シンプルに格好がいい」と20年から大好きな青を選んでいるが「意外と色が薄れるのが早い」と今季は特別に、さらに濃くしてもらった。シーズンを通して鮮やかな投球を続けたいという決意が、グラブのきれいな青に表れている。
力投をベンチから見届けた吉井監督は「このゲーム、小島にくれてやるぞというつもりで投げさせました。種市も朗希もいるので3人がエースと呼ばれるようにみんなで競争しながらやってほしいと思います」と声を弾ませた。今季3カード目にして初めて初戦に勝利。小島に続く種市、佐々木で昨季のパ・リーグ覇者を相手に3連勝を狙う。(阿見 俊輔)