◇オリックス対東北楽天 第13回戦（16日・京セラドーム大阪）

　東北楽天の藤井聖投手が、8回無失点の快投を見せた。

　中9日で先発マウンドに上がった藤井投手は、初回から2つの四球を与えたが、後続を断ち、無失点で切り抜ける。その後も、5回裏まで毎回走者を許しながらも、変化球を駆使した投球で凡打の山を築く。尻上がりに調子を上げた藤井投手は、6回裏、7回裏もそれぞれ3者凡退に抑えた。

　8回裏もマウンドに上がると、先頭の若月健矢選手に二塁打を許し、廣岡選手の犠打で1死3塁のピンチを背負う。しかし、続く宗佑磨選手を内野ゴロに打ち取ると、最後は打撃好調の太田椋選手を空振り三振に仕留め、力強く吠えた。

　チームは最終9回裏に、則本昂大投手が中川圭太選手のサヨナラ本塁打を被弾。惜しくも敗れたが、藤井投手は、2回途中6失点で降板した前回登板（6日・北海道日本ハム戦）の悔しさを晴らす熱投を披露した。

文・中川晴一

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