
◆イースタンリーグ 日本ハム1-4ロッテ(16日・エスコン)
日本ハムの二刀流ドラ1・柴田獅子投手(19)=福岡大大濠=が16日、エスコンで開催されたイースタン・ロッテ戦に「2番・投手兼DH」のリアル二刀流として先発。プロ入り初の投手&打者同時出場を果たした。先発投手としては2回1安打4奪三振で無失点。打っては4打数1安打だった。
初回を無失点に抑えた柴田は、すぐさま打席に向かった。リアル二刀流デビューの瞬間に本拠地・エスコンが沸いた。先発投手として2回40球で1安打無失点。打者としては、4打数1安打も、3三振を喫した。「今日、はっきりどういう感じなのか分かった。あとはどうレベルアップしていくか楽しみ」。試合後の19歳は堂々と先を見据えた。
プロに入って初めての投打同時出場。本人が課題に挙げたのが、打者への切り替えだった。「時間があんまりないなと感じた」と、初回の投球後、ベンチで操作性が高く軽量の野手用スパイクに履き替えるなど、打席に入るまでに時間がかかった。「急いでやりました。準備不足なところが出たので今後どうしていくか。(攻守が)入れ替わる時の過ごし方や準備の仕方を見つけていきたい」と、初体験で大きな収穫を得た。
そんな中、投げては首位打者を2度獲得した角中を空振り三振に仕留めるなど直球の最速は151キロをマーク。4奪三振を記録した。「チェンジアップとフォークと球種を増やして、バッターがいい反応をしていた」と手応えを口にする。3回完全投球だった7月26日(対ロッテ・エスコン)の1軍デビュー戦からさらなる進化の跡を示した。
稲葉2軍監督は「(大谷)翔平でも高卒1年目でやったことがない難しさを少しでも分かって、つなげてくれれば」と今後の二刀流に期待した。球団OBであるドジャース・大谷の背中を追う19歳が新たなステージに入った。(川上 晴輝)
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