7歳年上先輩から「さすが宗山さん」称賛も「まだまだ実力足りない」楽天ドラ1が開幕スタメンへ貪欲

スポーツ報知

2025.2.19(水) 06:00

プロ4試合目の実戦に臨み、ジャンピングスローで打球を処理する楽天・宗山塁(カメラ・有吉 広紀)

◆練習試合 広島4―9楽天(18日・コザしんきん)

 楽天のドラフト1位・宗山塁内野手(21)=明大=が18日、練習試合・広島戦(コザしんきん)に「2番・遊撃」で2試合ぶりのスタメン出場。4回無死満塁から“プロ初タイムリー”となる右前適時打を放つなど、2安打1打点とアピール。守備でも好プレーでレベルの高さを証明。目標の開幕スタメンにまた一歩近づいた。三木肇監督(47)が対外試合初勝利を挙げた。

 打球は一、二塁間を強烈に抜けていった。4―1の4回無死満塁。宗山はアドゥワの初球、内角高め直球を強振した。実戦11打席目で右前に初適時打をマークした。一塁ベース上、サングラスで表情は見えなかったが派手なアクションはなし。「打点がつく安打が出たのはよかったけど、もっと内容を良くしたい」と、冷静に振り返った。

 口火を切った。初回1死走者なし。フルカウントからの9球目。左腕・玉村のスライダーを左前に運び、その後、先取点のホームを踏んだ。この回、チーム3得点の勢いをつけるなど2安打1打点。これで対外試合は4試合8打数4安打、打率5割と猛アピールしている。

 守備でも見せた。1回無死一、二塁。堂林の中前に抜けそうな打球にギリギリで追いつき、バックハンドトスで二塁へ送り一塁走者を封殺。三木監督も「あれが抜けていたら展開が大きく変わっていた。ナイスプレー」と称賛。先発の藤井も「さすが宗山さん、って感じで見てました」と7歳下の後輩に“さんづけ”で感謝した。それでも宗山は「しっかり一発でトスできたらゲッツーが取れたと思う」。2回にはボテボテの打球に素早く反応しランニングスローも見せたが、目指す領域はさらに上だ。

 実戦は4試合目。「試合でいろいろなことに気づける」と、経験をプラスに変えるように努めてきた。普段から必ず口にしている準備の大切さ。「1球目に対する意識は強くなっている。シートノックの1球目が試合につながってくる」と怠ることはない。キャンプ序盤、三木監督から「1年目は貴重な、大事な1年。何が起きても後ろを振り向かず、うまくいかないこともエネルギーに変えて前向きにやろう」と声をかけられ、前に進んでいる。

 この日は昨季の遊撃レギュラー・村林が二塁に就くなど新たな布陣を形成。ルーキーは「どんなボールでもカバーしてくれる安心感もありますし、ポジショニングだったり村林さんからプレー中にも指示してもらえる」とコンビとしての成熟を目指す。球団では茂木(ヤクルト)以来9年ぶりとなる新人の遊撃開幕スタメンへ7歳年上先輩から「さすが宗山さん」。もっともっと上のレベルに行きたい」と貪欲そのもの。多くの経験を積み、成長を続けシーズンを目指す。(有吉 広紀)

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