
◆パ・リーグ 西武2―1楽天(23日・ベルーナドーム)
“あの人”の曲が心を落ち着けてくれた。後半戦最初のマウンド。ナオト・インティライミの「Life pallet」に乗って、西武・今井達也投手はマウンドに向かった。昨季限りで引退し、背番号48を譲り受けた武隈祥太(現バイオメカニクス兼若獅子寮副寮長)の登場曲だ。「前半戦抹消とかもあって悔しい思いもあったので、もう1回気持ち新たにというか、またここから後半戦頑張ろうと思っていたので」。
軽快なメロディーに乗ったかのように、立ち上がりを3者連続空振り三振に仕留めた。5回、守備の乱れなどもあって無死満塁のピンチを招くが、右翼・岸の好守などもあって1失点でしのいだ。最速154キロの速球にスライダー、チェンジアップ、時にカーブもまじえて7回を3安打1失点。帽子の後ろからはみ出す長髪をなびかせ、打者を抑えるごとに雄たけびを上げた。「本当に守備にも助けられましたし、キャッチャーの古賀が本当に最後までよくリードしてくれたなと思います」と仲間に感謝した。
7月4日に1軍へ復帰してからは3試合連続でハイクオリティースタート(先発で7投球回以上、自責点2以下)を達成と安定した投球を続ける。「朝のミーティングでも、何とか勝っている状況で最終回に増田さんにつなげっていうミッションがありますので、なんとか達成できてよかったなと思います」と先発として1イニングでも長くマウンドに立つことにこだわる。「テレビで見ていてくれたらうれしいですね」。きっと武隈さんも喜んでいるはずだ。