打者が得た塁の数を示す、「塁打」という指標
野球における指標の一つに、「塁打」というものがある。打者が得た塁の数を示す数字であるこの指標は、「単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4」という計算式で求められる。この式からもわかる通り、一般的には長打力が高い選手ほど有利になる指標となる。しかし、過去の例を確認してみると、必ずしもホームランバッターのみが上位に来るわけではないということがわかってきた。
今回は、直近10年間のパ・リーグにおける、塁打数ランキングのトップ5に入った選手たちと、現役選手、そして歴代の通算塁打ランキングトップ10を3つの項目を紹介。そこから見えてくる傾向について考えるとともに、一般的になじみ深い数字とは言い難い、「塁打」という数字について考えていきたい。
その年の本塁打王が「塁打数」でリーグトップだった回数は……
まずは、直近10年のパ・リーグにおける、塁打数ランキングのトップ5を紹介していきたい。その結果は、以下の通りとなっている。(所属は当時)
2010年
1位:287塁打...