投手8人をリードした開幕戦。あの日も今も、いつだって「コミュニケーションが一番大事」

2018.12.26(水) 08:30 パ・リーグ インサイト マリーンズ球団広報 梶原紀章
2013年の開幕戦でスタメンマスクを被って攻守に活躍した金澤選手【提供:千葉ロッテマリーンズ】

開幕戦のスタメンマスクを告げられたのは、当日の打撃練習が終わってからだった

 壮絶な幕開けとなった。2013年、千葉ロッテマリーンズは開幕戦から延長12回を戦った。3月29日のバファローズ戦(当時QVCマリン)。12回表に1点を許し万事休すかと思われたが、その裏に劇的なドラマが待っていた。
 1死満塁から押し出し四球で同点に追い付くと、最後は2番に入っていた角中勝也外野手がセンターへフライを打ち上げ、これが犠飛となりサヨナラ。18時16分に始まった試合は22時59分に決着がついた。新生伊東マリーンズにとって劇的なスタートだった。
 お立ち台に導かれたのはサヨナラの立役者である角中。しかし、この試合には隠れたヒーローがいた。それは初めて開幕スタメンマスクを被り、見事に大役を務めた金澤岳捕手だ。12回まで8人の投手を巧みにリードし、2失点に...

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