今季5勝5敗で500万円増の1800万円
埼玉西武の今井達也投手が4日、契約更改に臨み、500万円増の1800万円でサインした(金額は推定)。
プロ2年目の今季、念願の1軍マウンドに立った。6月13日東京ヤクルト戦(メットライフドーム)のデビュー戦で6回5安打6奪三振1失点でいきなりプロ初勝利を挙げると、8月からはローテーション入り。シーズンを通して15試合中13試合で先発し、5勝5敗、防御率4.81の成績を残した。クライマックスシリーズでも、第4戦の先発を託されるなど「本当に大事な試合でも登板させていただき、2年目から想像もできないような貴重な経験をさせていただいた」と、充実の表情で語った。
辻発彦監督も「来年は当然、背番号(11)以上は勝ってもらわないと」と期待を寄せる逸材だ。また、この日の交渉の席でも、渡辺久信シニアディレクター兼編成部長(SD)から「2桁勝利を目標に」と、重ねて発破をかけられた。さらに同席では、渡辺SDが高卒3年目で16勝を挙げ、最多賞を獲得したことを初めて聞き知ったという。「当然、努力はされたと思いますが、それ以外でもセンス、勝負度胸など、全てが揃っていないと、なかなか高卒3年目で16勝は難しいことだと思います。自分も少しでも近付けるように、必死にやっていきたい」と、3年目のシーズンへ向け強い意欲を燃やした。
1軍を経験し、「シーズン終盤になるにつれて、自分が思っている以上に球速が出なかったり、狙ったところに行かなかったり、球が抜けたりが多かった。それで四球を出して、長打を打たれるという悪循環を繰り返してしまうところがある」と振り返る。明確に見えた課題を改善すべく、秋季キャンプでは西口文也投手コーチとともに投球フォームを見直し、習得に努めた。
5勝を挙げたが、「ほとんど打線の援護をいただきながらの勝ち星。来年はしっかりと投げ勝てるようにしたい」と意気込む。
夏の甲子園優勝投手とあり、ポテンシャルもマウンド度胸も天下一品。3年目の大成に期待がかかる。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)
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