5400万円の大幅増に笑顔も、謙虚さ失わず
今季パ・リーグ最多勝利投手のタイトルを獲得した多和田真三郎投手が3日、契約更改に臨んだ。「予想よりも高かった」という5400万円アップ(推定)の年俸8000万円でサインし、笑顔を弾けさせた。
チームで唯一シーズン通してローテーションを守り、リーグトップの5完投、同2位の172.2イニング、同3位の2完封と、大車輪の活躍だった。
今季オフはエース菊池雄星がポスティングシステムでのメジャー移籍を目指しており、来季は多和田がその継承者の筆頭候補と言っても過言ではない。開幕投手の大役にも期待がかかるが、「まだ意識はしていない。開幕投手を任されるような力をつけて、その結果、選んでもらえればいい」と謙虚に話した。
初のタイトル受賞について「野手の方に獲らせてもらったタイトル」との思いが強く、「まずは自分の力をつけないと、このままでは来季タイトルは狙えないと思う。もう2回りぐらいレベルアップしたい」と最多勝右腕。「試合に入る精神力など、まだまだエースと呼ばれる人ではない」。新エースの器になるべく、来季のさらなる成長を誓った。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)
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