開幕スタメンを逃して躓く「結果を求め、打席の中で自分を出せなかった」
北海道日本ハムの松本剛内野手が3日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、170万円ダウンの2100万円でサインした(金額は推定)。初めて規定打席に到達した昨季から一転、今季は不調に苦しんだ。54試合の出場で打率.222に終わり「本当に悔しさしかない1年だったというのが率直な思いです」と振り返った。
最大目標としていた開幕スタメンを逃して、つまずいた。「試合に出るために最低限しなければいけない仕事を最優先事項として考えしまった。開幕スタメンにこだわりがあり、結果を求め、打席の中で自分を出せなかったのが大きなことかなと思っています」と不調に陥った要因を自己分析する。
技術的に修正できないままシーズン前半はもがき続けたが、後半にはつかんだ手応えもあった。「手応えは少なからずありました。去年よりもよくなっていると感じる部分も多々あったので、来年に生かしていきたいです」と語る。
レギュラー獲りの最大のチャンスを逃し、来季に懸ける思いは強い。「もう、やるしかないです。本当に1年1年が勝負の年なので。今年これだけ悔しい思いをしているので、来年はやり返してやりたいなと思っています。打たないと勝負にならないので、とにかく打ってやろうと思っています」とバットでアピールする。
不調の中で心の支えになったのはファンからの温かい声援だった。「鎌ヶ谷まで応援しに来てくれたり、手紙や差し入れといろんなもので励ましをいただいたので、来年は(ファンの)皆さんを少しでも笑顔に、幸せにできたらないと思います」。周囲の期待に応えるべく、8年目の来季に勝負をかける。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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