般若とひょっとこのお面を持ち出し、中田と矢野のモノマネ
北海道日本ハムを退団した新垣勇人投手が24日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムのファンフェスティバル2018に“乱入”して会場を爆笑の渦に巻き込んだ。フィナーレで鶴岡慎也捕手にMVPを贈呈するプレゼンターとしてサプライズ登場。かつての登場曲である「まつり」が流れる中、踊りながら花道を進んでステージへ上がり、マイクを手にすると独壇場だった。
「MVPは……僕で~す! 2年ぶりのMVPということで、たくさんの投票、ありがとうございました!」と絶叫。さらに司会者から他球団からのオファーについて質問されると「全然来ないです!」と声を張り上げ、爆笑を誘った。戦力外通告を受けた後、現役続行を目指してトライアウトを受けたが、進路は未定だという。「決まっていないですけど、今いろいろ話をしておりますので、分かり次第報告させていただきたいと思います」と新たな動きがあることを明かした。
ただ、根っからのお祭り男が、自分の真面目な話で終わらせるわけがない。ここからが真骨頂。持参した般若のお面とひょっとこのお面を使って、現役時代の思い出を再現する芸を披露した。右翼に本塁打を打たれた時のことを振り返り「ライトスタンドを見ているんですけど、その線上のファーストが、こんな顔しているんですよ」と般若のお面を付ける。
「何やってんだ、てめえって、聞こえてくるわけです。ファーストから。怖くて手も足もぶるぶる。ファーストに般若がいる。これで僕の野球人生が終わったと言っても過言ではないです」とまくしたてる。これには、ネタにされた中田翔内野手も笑いが止まらない。さらに「そしてベンチを見ると、矢野さんが代打の準備をして、こんな顔でいるんです」とひょっとこのお面を付ける。「これで癒やされて、ファイターズっていいチームだなと感じてました。で、栗山さんはボケ?としてまして」と、勢いは止まらなかった。
「最後にファンの皆さんへメッセージを」と締めに入った司会者を完全無視して「続きまして……」と新垣劇場を続行。BOOWYの曲の替え歌も披露しながら踊りまくり、最後は上沢直之投手から「ありがとうございました」と“強制退場”させられた。変わらぬ健在ぶりを示し、名残惜しそうに会場を後にした新垣。チーム一のエンターテイナーが今後どんな道を歩むのか注目される。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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