リーグ2位を死守したい埼玉西武は、今日からオリックスとの連戦。現在3連敗中の埼玉西武は、今季オリックスに対して9勝14敗と負け越している。しかし、今日の先発・野上投手は防御率1.38と相性が良い。その相性の良さを生かして、2013年以来となる2桁勝利を狙う。
対するオリックスの先発は山岡投手。今季8勝を挙げており、2桁勝利を目指すためには今日の白星が必要不可欠となる。新人王のためにもここで9勝目を手にしたいところ。
試合は初回から動く。1回裏、埼玉西武は先頭の秋山選手が安打で出塁し、2番の源田選手が犠打を決め、1死2塁の好機を作る。3番・浅村選手は打ち取られるが、走者を進めて2死3塁と好機を拡大。ここで、4番・山川選手が適時打を放って1点を先制する。
立ち上がりを攻め込まれた山岡投手だが、その後は立ち直った。2回からは毎回三振を奪う好投で、埼玉西武打線に対して2塁を踏ませない投球。対する野上投手も2回表に1死1,2塁のピンチを招くが、後続を打ち取って無失点。土肥投手コーチが「序盤は丁寧に低目をつくピッチングができている」と語る通り、オリックス打線を封じ込めた。両先発投手の好投により、試合は投手戦の様相を呈する。
再び試合が動いたのは5回裏。埼玉西武は1死から8番・外崎選手が安打で出塁する。9番・岡田選手が犠打を決め2死2塁の好機を作ると、1番・秋山選手が右翼線へ運ぶ適時二塁打を放ってスコアは2対0。試合中盤で貴重な追加点を挙げる。
さらに埼玉西武は8回裏、先頭の岡田選手、1番・秋山選手の連打で無死1,3塁とダメ押しの好機を作る。ここで3番・浅村選手、4番・山川選手が連続適時二塁打を放ち、3点を追加。
追加点をもらった野上投手はその後も低めに球を集める投球を披露。プロ初の完封を懸けて9回のマウンドに上がる。1死から3番・吉田正選手に安打を許すも、落ち着いて後続を抑えて完封勝利を達成。9回を投げて110球、被安打4、奪三振5、与四球1、無失点、さらに3塁を踏ませない投球で、2013年以来となる2桁勝利を挙げた。
5対0でオリックスに勝利し、連敗を3で止めた埼玉西武。明日の予告先発は高橋光投手だ。5月17日以来の久しぶりの一軍マウンドとなる。3位楽天とのゲーム差をさらに広げるためにも、高橋光投手の好投に期待したい。
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