【試合戦評】投打の噛み合ったオリックスが楽天に快勝。金子千尋投手は7回1失点の好投で今季12勝目

パ・リーグ インサイト

2017.9.20(水) 00:00

シーズン終盤に入り、負けられない戦いが続くリーグ3位の楽天。4連勝に向けた今日のマウンドにはルーキー・藤平投手が上がる。前回登板の埼玉西武戦では、6回途中までを投げて7三振を奪いながらも、中盤に失点を重ね悔しい黒星となった。明日が誕生日であるため、18歳最後となる今日の試合では、安定した投球を披露したいところだ。

対するオリックスの先発はエース・金子千尋投手。今季も順調に勝ち星を積み重ね、すでに11勝を挙げているだけに、今日もエースの名に相応しい投球でチームをけん引したい。

藤平投手は、初回から伸びのある直球と切れ味鋭いスライダーで、オリックス打線を幻惑。2イニングスで4つの三振を奪う万全の立ち上がりを見せた。対する金子千尋投手も、得点圏に走者を背負いながらも先制は許さない粘りの投球を披露する。

3回表、オリックス打線が攻勢に出る。先頭の大城選手が二塁打で出塁し、続く伊藤選手の犠打で進塁。1死3塁の好機を迎えると、1番・安達選手が左前に先制の適時打を放った。

さらに中盤に入ると、オリックス打線が藤平投手を捉え始める。5回表、2死2塁から1番・安達選手が今日2本目の適時打を放つと、続く駿太選手にも適時三塁打が生まれて、3点のリードを握る。6回表も、5番・小谷野選手の安打と敵失で1死1,2塁の好機を演出し、7番・T-岡田選手の内野ゴロの間に追加点。スコアを4対0とし、オリックスがリードを広げた。

6回裏、1死から4番・ペゲーロ選手が26号ソロを放ち、楽天が点差を3点に縮めたが、直後の7回表、オリックスが試合を決めにかかる。1死から1番・安達選手が安打で出塁し、敵失で2塁に進むと、2死から3番・吉田正選手が四球を選んで1,2塁。ここで4番・ロメロ選手が高めの直球を振り抜くと、ライナー性の打球は鋭く左翼席に突き刺さる24号3ランに。試合終盤でオリックスが6点の大きなリードを握り、楽天を突き放した。

8回表にも6番・マレーロ選手の17号ソロでリードを7点に広げられた楽天は、続く8回裏に意地を見せる。先頭の藤田選手が安打で出塁すると、3番・アマダー選手が2試合連続となるバックスクリーンへの21号2ランを放ち、点差を5点に縮めた。9回裏にも1番・足立選手がオリックスの守護神・平野投手から1号ソロを放って4点差に迫った。

しかし、楽天打線の反撃もここまで。試合は小刻みに得点を重ねたオリックスが8対4で楽天に勝利。先発の金子千尋投手は、7回を投げて被安打6、奪三振7、与四球1、失点1のさすがの投球でエースの貫禄を見せ付けた。10安打8得点と打線にもつながりが生まれ、金子千尋投手の12勝目を頼もしく援護。敗れた楽天は、打線がつながらないながらも一発攻勢で意地を見せたが、中継ぎ陣が誤算だった。

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