「キクチなら大丈夫」と断言、「頭1つ抜けていた」と絶賛
9日に開幕した「2018日米野球」にMLBオールスターチームの一員として来日している元日本ハムのクリス・マーティン投手が、今オフにもポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す西武の菊池雄星投手について「彼の投球ならメジャーで成功する」と太鼓判を押した。
1年ぶりに日本へ凱旋した右腕が、力強く言い切った。
「キクチなら大丈夫。彼の速球は力強いし、球速も十分ある。変化球も切れ味のいいスライダーを持っていたよね。僕がNPBで見た投手の中では、頭1つ抜けていた。彼の投球ならメジャーで成功すると思う」
2016年に日本ハムに移籍。その年はセットアッパー、さらにクローザーと大車輪の活躍で、チームを10年ぶり日本一に導いた。2017年は中継ぎとして29ホールドを記録。今季レンジャースと契約してメジャー復帰するまで、日本でプレーした2年で92試合に投げ、2勝2敗22セーブ48ホールド、防御率1.12と大成功を収めた。
日本を代表する左腕となった菊池だが、メジャー移籍が実現すれば、新環境への適応が求められる。助っ人選手として結果を出したマーティンは、菊池に対して「聞く耳を持ち、柔らかい頭を持つよう」アドバイスを送った。
「ある程度の成功を収めた選手だと、自分のやり方やルーティンがあると思う。でも、新しいリーグに行き、新しい文化の中で生活をするわけだから、柔軟な心を持つことが大事だと思うんだ。幸い、ファイターズは外国人選手の自主性を尊重してくれるチームだった。それでも、自分も今までの型にはまらず、いろいろなことを試してみたんだ。やってみて、合わないと思ったら続けなければいいだけだから」
今季西武をリーグ優勝に導いた左腕が、メジャーのマウンドに立って活躍する。そんな姿を「僕は容易に思い描くことができる」と言うマーティン。近日中にも西武からポスティングされる見込みの菊池の去就に注目が集まる。
(Full-Count編集部)
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