ヤ軍アンドゥハーは「他のシーズンなら受賞していただろう」
2018年ア・リーグ新人王の最終候補に挙がったエンゼルスの大谷翔平投手。ベーブ・ルース以来100年ぶりとなる二刀流のスーパースターに対して「新人王本命」という声が高まる中、最大のライバル、ミゲル・アンドゥハー内野手(ヤンキース)のお膝元ニューヨークのメディアが、ついに観念モードとなった。地元紙「ニューズデイ」が「最終的にはヤンキース入りすると思ったが……」と嘆き節とともに、大谷の新人王受賞を予想している。
今季各賞の行方を占った特集記事で、地元ヤンキースのアンドゥハー、グレイバー・トーレス両内野手を差し置いて、新人王は「ショウヘイ・オオタニ」が受賞すると予想し、“白旗”を上げた。
寸評では、大谷が「開幕のずっと前から話題の中心だった」とすると同時に、「多くの人は日本のスターが最終的にはヤンキース入りすると思った」と言及。メジャーを揺るがす大谷争奪戦の真っ只中、米メディアが連日のように「ヤンキース本命」と報じていたことから、ヤンキースファンも大谷獲得を信じて疑わなかった経緯を紹介している。
その予想を“裏切り”エンゼルス入りした大谷は、圧巻のルーキーシーズンを過ごした。右肘靱帯の損傷で戦列を離れることもあったが「素晴らしい活躍をした」と高評価。今季の投手成績(10先発4勝2敗63奪三振、防御率3.31)と打撃成績(打率.285、22本塁打、61打点)を紹介している。
大谷の他にア・リーグ新人王最終候補となったのは、ヤンキースのアンドゥハーとトーレス。アンドゥハーは打率.297、27本塁打、92打点と大谷の成績を上回っており、地元紙としては本来なら猛プッシュして然るべき。だが、「他のシーズンなら、彼は受賞していただろう」と評価しつつ、デビューイヤーが大谷と重なった不運に同情している。
争奪戦に敗れた悔しさから、ヤンキースファンはシーズン中も大谷に対して一貫して厳しい声を上げているが、辛口NYメディアは発表前に白旗を上げた。
(Full-Count編集部)
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