米経済紙「フォーブス」が分析、菊池は「MLB球団から多大な興味を集めている」
今オフに埼玉西武からポスティングシステム(入札制度)を使ってメジャー挑戦する可能性が高まっている菊池雄星投手。28歳の若さで注目度は高く、米経済誌「フォーブス」も日本人左腕のメジャー移籍を「投手市場に日本のセンセーション、ユウセイ・キクチも加えてみよう」と特集。菊池はサイ・ヤング賞投手のダラス・カイケル(アストロズからFA)らとともに堂々のメジャーFA先発投手のトップ7入りを果たし、「彼らの誰よりも若い」と評価されている。
菊池はメジャーの投手マーケットで高く評価されている。特集では昨季北海道日本ハムからエンゼルスに移籍した大谷翔平投手ほどの“狂想曲”は予想していないが、「サウスポーはMLB球団から多大な興味を集めている」と分析している。
埼玉西武で8年間プレーした菊池については「90マイル中盤(95マイル=約153キロ)の速球とスライダーが最大の武器で、チェンジアップとカーブも使う。彼の才能は先発ローテーションの2~3番手と称されている」と指摘する一方、評価は1年間で変化したという。
埼玉西武で防御率1.97を記録した昨季は「一時はキクチが1億ドル(約113億円)の契約を手にできると信じられていた」というが、今季は肩の機能低下に苦しみ、防御率3.08という成績に。「メジャーリーグシーズンに向けての懸念に繋がった」と特集では危惧している。
それでも、メジャーで活躍できる実力であることは間違いないと評価する。「キクチは今オフの投手市場で魅力的な選択肢の1つとなる」と指摘。カイケル、パトリック・コービン(ダイヤモンドバックスからFA)、ネーサン・イオバルディ(レッドソックスからFA)、チャーリー・モートン(アストロズからFA)、JA・ハップ(ヤンキースからFA)、柳賢振(ドジャースからFA)というFA市場の人気銘柄6人と並べて、「キクチは誰よりも若い」「これらの面々はメジャーで活躍できると証明しているが、キクチはワイルドカードだ」と、FA投手の注目度で日本人左腕はトップ7に入るとしている。
ストーブリーグも熱を帯びる中、菊池もマーケットを賑わす主役の1人として米国も注目しているようだ。
(Full-Count編集部)
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