【日本S】鷹、超攻撃的オーダー実らず 工藤監督はジョンソンに脱帽「上回る投球をされた」

Full-Count 福谷佑介

2018.10.28(日) 22:22

福岡ソフトバンク・工藤監督※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
福岡ソフトバンク・工藤監督※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

左翼デスパイネ、右翼グラシアル起用も6回までわずか1安打

■広島 5-1 福岡ソフトバンク(28日・マツダスタジアム)

 福岡ソフトバンクが手痛い黒星を喫した。28日、敵地マツダスタジアムで行われた広島との日本シリーズ第2戦。第1戦で延長12回引き分けとして迎えた大事な2戦目。広島先発のジョンソンに7回まで1点に抑え込まれ、1-5で敗戦した工藤公康監督は「CSの映像は見ていたけど、それに匹敵するくらいに良かった。うちのバッターの調子は悪くないけど、それを上回っていいピッチングをされた」と、左腕に脱帽するしかなかった。

 先発のバンデンハークは初回、先頭の田中を左前への二塁打で出塁させた。打ち取った当たりだったが、左翼に入ったデスパイネのダッシュが間に合わず、不運な安打に。2死三塁から鈴木の当たりは遊撃への高いバウンドでのゴロとなり、これが適時内野安打となって先制点を奪われた。

 3回には田中の右前安打と、川島のエラーで無死二、三塁とされ、丸の犠飛と松山の適時打で2点を加えられた。さらに5回には菊池、丸、鈴木と広島の中軸に3連打を食らって、さらに2点を追加された。打線はジョンソンの両サイドを突く投球に手を焼き、6回までわずか1安打。7回に3本の安打を集めて1点を返すのがやっとだった。

 「今日は絶対に取るという気持ちで攻撃的にいかせてもらった。序盤にいい攻撃を、立ち上がりに出来たらと思っていた。そこでリズムを崩せれば、と」と工藤監督。指名打者の使えないマツダスタジアムの一戦。前日に死球で交代した内川が使えなかったこともあり、この日は左翼にデスパイネ、右翼にグラシアルという“超攻撃的オーダー”を組んだものの、思惑は外れた。ジョンソンの前に凡打の山を築き、先制攻撃どころか、反撃もままならなかった。

 第1戦は死力を尽くし、総力戦で引き分け。第2戦は相手左腕に封じ込められて敗戦し、1分1敗で本拠地ヤフオクドームでの3連戦を迎えることに。「日本シリーズは7戦やって、4つ勝ったほうが日本一。ここから4つ勝つために、どうやっていくか、考えていきます。負けたことで落ち込むのではなく、切り替えてやっていってもらいたい」と工藤監督。慣れ親しんだ本拠地に戻り、反攻に打って出るしかない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

記事提供:Full-Count

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