内外野を守れる“便利屋”ワグナーからサヨナラ本塁打放ったことも
今季メジャー復帰1年目で18勝を挙げナ・リーグ最多勝を獲得したカージナルスの元巨人マイルズ・マイコラス投手、プレーオフ・ワールドシリーズで大活躍しているレッドソックスの元広島ライアン・ブレイシア投手など、日本球界を経由した“逆輸入”選手に脚光が当たる中、米メディア「NBCスポーツ・シカゴ」が、2006年に日本ハムでプレーしたホセ・マシーアスを取り上げた。
マシーアスが登場したのは「あの選手を覚えてる?」という特集記事。パナマ出身のマシーアスは、タイガース、エクスポズ(現ナショナルズ)、カブスで7年間プレー。ユーティリティープレーヤーとして知られ、投手、捕手、一塁手以外のすべてのポジションでプレーしたが、記事では「マシーアスの本来のポジションは? というと、『代打』と答える人もいるかも知れない」とし、カブス時代のマシーアスは210試合中、110試合が代打での出場だったことを紹介している。
また、記事ではマシーアスのキャリア中のハイライトシーンは3つあり、最初はキャリア2戦目の出場となったタイガース時代の1999年5月15日、代打本塁打を放った試合。2つ目は2003年4月26日、エクスポズ時代にMLB屈指のクローザー、ビリー・ワグナー(当時アストロズ)からサヨナラ本塁打を放った試合。3番目は、カブス在籍時、2004年7月17日、グレッグ・マダックスがキャリア最後の完封勝利を飾った試合(5-0ブルワーズ)で三塁を守っていたことである。
マシーアスは2006年に来日し、日本ハムでプレー。日本でも二塁手、三塁手、外野手と様々なポジションを守り、NPBでの成績は、73試合227打数52安打、3本塁打21打点で打率.229の成績を残した。同記事では「日本シリーズを制覇したファイターズで、当時19歳だったユウ・ダルビッシュのチームメートだった」と経歴を紹介している。
だが、マシーアスは1シーズンで日本を去り、翌年はブルワーズの3Aナッシュビルでプレー。その頃のチームメートにライアン・ブラウンがいた。その後は2010年までメキシコでプレーしたという。2013年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)パナマ代表に入ったが、予選で敗退している。
どちらかというと“便利屋”的なバイプレーヤーだったマシーアスだが、このような形でメディアに取り上げられるのも、日本でのプレー経験がある選手が注目されている今だからこそだろう。
(Full-Count編集部)
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