【MLB】打高投低、アク―ニャ&ソトと若手打者活躍 平野佳寿も…新人王を占う【ナ編】

Full-Count 広尾晃

2018.10.22(月) 13:24

ダイヤモンドバックス・平野佳寿※写真提供:Full-Count(写真:AP)
ダイヤモンドバックス・平野佳寿※写真提供:Full-Count(写真:AP)

球団新人本塁打記録更新のアク―ニャ、OPSトップのソト

 メジャーリーグのポストシーズンも大きな盛り上がりを見せている。ただ、原則として、NPB、MLBともにMVPや新人王の選考に当たってはポストシーズンの結果は加味されない。レギュラーシーズンのみで選出される。ナショナル・リーグの新人王争いを占おう。

◯打者(50安打以上)OPSは出塁率と長打率を合計した打者の総合指標

アンダーソン(マーリンズ)
156試 .273 本11 点65 盗塁2 OPS.757

アクーニャJr.(ブレーブス)
111試 .293 本26 点64 盗16 OPS.917

ソト(ナショナルズ)
116試 .292 本22 点70 盗5 OPS.923

モラン(パイレーツ)
144試 .277 本11 点58 盗0 OPS.747

キンゲリー(フィリーズ)
147試 .226 本8 点35 盗10 OPS.605

ベイダー(カージナルス)
138試 .264 本12 点37 盗15 OPS.756

アルファロ(フィリーズ)
108試 .262 本10 点37 盗3 OPS.731

ウィンカー(レッズ)
89試 .299 本7 点43 盗0 OPS.836

ビラヌエバ(パドレス)
110試 .236 本20 点46 盗3 OPS.750

ムニョス(カージナルス)
108試 .276 本8 点42 盗5 OPS.763

ブリンソン(マーリンズ)
109試 .199 本11 点42 盗2 OPS.577

レイエス(パドレス)
87試 .280 本16 点31 盗0 OPS.838

 マーリンズのアンダーソンが唯一の規定打席入りで打率28位。シーズン当初は三塁手だったが、途中から外野に回っている。25歳。ただOPSは.757で平凡。

 むしろ26本塁打したベネズエラ出身のブレーブスのアクーニャJr.が有力だ。まだ20歳だがブライアン・マッキャンが持つブレーブスの新人本塁打記録24本を更新した。外野手。身体能力も高く、大いに注目されている。

 ナショナルズのソトは、さらに若い19歳。ドミニカ共和国出身。22本塁打だがOPSはアクーニャJr.よりも上の.923。こちらも外野手だ。

2桁勝利は1人もなし、リリーフでは平野の数値が群を抜く

◯投手(50回以上)

スアレス(ジャイアンツ)
29試7勝13敗0S 160回1/3 130奪三 防4.49

フラハーティ(カージナルス)
28試8勝9敗0S 151回 182奪三 防3.34

ビューラー(ドジャース)
24試8勝5敗0S 137回1/3 151奪三 防2.62

ルケッシ(パドレス)
26試8勝9敗0S 130回 145奪三 防4.08

リチャーズ(マーリンズ)
25試4勝9敗0S 126回1/3 130奪三 防4.42

ロドリゲス(ジャイアンツ)
21試6勝4敗0S 118回1/3 89奪三 防2.81

ラウアー(パドレス)
23試6勝7敗0S 112回 100奪三 防4.34

マーレ(レッズ)
23試7勝9敗0S 112回 110奪三 防4.98

コッチ(Dバックス)
19試5勝5敗0S 86回2/3 50奪三 防4.15

ペラルタ(ブルワーズ)
16試6勝4敗0S 78回1/3 96奪三 防4.25

ヒックス(カージナルス)
73試3勝4敗6S 77回2/3 70奪三 防3.59

スミス(マーリンズ)
16試5勝6敗0S 77回1/3 88奪三 防4.19

キンガム(パイレーツ)
18試5勝7敗0S 76回 69奪三 防5.21

ロドリゲス(パイレーツ)
63試4勝3敗0S 69回1/3 88奪三 防2.47

平野佳寿(Dバックス)
75試4勝3敗3S 66回1/3 59奪三 防2.44

サンタナ(パイレーツ)
69試3勝4敗0S 66回1/3 54奪三 防3.26

モロンタ(ジャイアンツ)
69試5勝2敗1S 65回 79奪三 防2.49

ビドル(ブレーブス)
60試6勝1敗1S 63回2/3 67奪三 防3.11

カール(ブレーブス)
53試4勝1敗1S 63回 43奪三 防2.86

ミンター(ブレーブス)
65試4勝3敗15S 61回1/3 69奪三 防3.23

ウィンクラー(ブレーブス)
69試4勝0敗2S 60回1/3 69奪三 防3.43

アラノ(フィリーズ)
60試1勝2敗3S 59回1/3 60奪三 防御率2.73

ドミンゲス(フィリーズ)
53試2勝5敗16S 58回 74奪三 防2.95

ゲレーロ(マーリンズ)
60試1勝3敗0S 58回 68奪三 防5.43

ウィリアムス(ブルワーズ)
56試1勝3敗0S 53回 57奪三 防4.25

 25人もいるが、2桁勝利はなし。規定投球回数に到達した投手もなし。カージナルスの23歳フラハーティ、ドジャースのビューラー、パドレスのルケッシの8勝が最高。

 ダイヤモンドバックスの平野は新人王有資格者では最多でリーグでも5位タイの75試合に登板し、リーグ2位タイの32ホールド。救援投手としての実績ではずば抜けている。

 ただ救援投手の評価は先発投手に比べると低い。また34歳という年齢も気になるところだ。しかし打高投低が進行する中で、2.44という防御率も見事。一応新人王候補と言ってよいのではないか。

 本命はアクーニャJr.、対抗ソト、穴で平野佳寿としておこう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

記事提供:Full-Count

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Full-Count 広尾晃

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