3回まで埼玉西武打線をパーフェクト「気負うのは違う」
ルーキーらしからぬ、圧巻のピッチングだった。福岡ソフトバンクのドラフト2位ルーキー高橋礼投手。21日、「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第5戦。王手をかけた一戦で先発マウンドに上がったサブマリン右腕が、獅子打線を封じ込めた。
抜擢に応えた。初回、秋山を遊飛に打ち取り、波に乗った。初回を3者凡退に斬ってとると、3回まで3イニング連続で3人斬りのパーフェクトピッチング。4回に安打を許し、5回には連打から2点を失って降板となったものの、役割は十二分に果たした。
試合後、試合を振り返った右腕の言葉がまた衝撃だった。王手をかけ、勝てば日本シリーズ進出が決まる大一番。経験ある投手でも緊張しそうなものだが、「緊張することなく試合に入れました」という。
「大舞台だと思っていないので。いつも通りやるだけだと思っていました。大舞台だから自分の力を発揮しないといけないとか思わないので」。あっけらかんと言ってみせるのから、恐れ入った。
「メンタル面はレギュラーシーズンと同じでした。自分が勝って決めると思って、気負うのは違うと思っていた」という22歳のサブマリン。大一番で見せた圧巻の投球に、工藤公康監督も「自分の持っているものを出してくれた。ナイスピッチングでした。いやぁ期待以上でしたね」と大絶賛だった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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