【試合戦評】エース・菊池投手が2失点完投でリーグトップタイの13勝。埼玉西武が楽天を下し、リーグ2位浮上

パ・リーグ インサイト

2017.8.31(木) 00:00

0.5ゲーム差で迎えるリーグ2位・楽天と3位・埼玉西武の2位攻防戦。昨日の試合は、鳥の大群が襲来するという珍事にも見舞われ、雨天コールドで引き分けという結果に終わった。「鳥対策」も講じられ、仕切り直しとなる今日の一戦。

楽天の先発マウンドを任されるのは安樂投手だ。今季初勝利を挙げた6月30日以降、4試合連続でクオリティ・スタートを達成しているが、援護に恵まれずに白星が遠ざかっている。粘り強い投球で、打線の奮起を待ちたいところだ。対する埼玉西武の先発は、エース・菊池投手。今季楽天戦では5試合に先発して5勝無敗、防御率0.66という圧巻の数字を残している。その相性の良さを今日も発揮して、チームをリーグ2位の座に押し上げたい。

試合は序盤から大きく動いた。1回裏、オコエ選手が自身初の初球先頭打者本塁打を放つ。楽天が天敵・菊池投手から早くも1点を先制したが、直後の2回表、好調の埼玉西武打線が安樂投手に牙を剥く。

先頭の山川選手が四球を選び、1死から7番・呉選手が左前打でつないで1死1,3塁の場面。続く炭谷選手が犠飛を決め、すぐさま同点に追い付く。さらに、9番・金子侑選手の安打と1番・源田選手の死球で2死満塁の好機を迎えると、2番・森選手が走者一掃の適時二塁打。この回一挙4得点を挙げ、先制を許した埼玉西武が試合をひっくり返した。

敵失で1点を追加し、埼玉西武の4点リードで迎えた5回裏。突如菊池投手の制球が乱れる。楽天は先頭の島内選手からの2連続四球と、8番・細川選手の犠打で1死2,3塁の好機を迎えると、代打・アマダー選手のゴロの間に1点を返し、点差を3点に縮める。

しかし、埼玉西武は7回表にも秋山選手の犠飛で追加点を挙げ、またもやリードを広げた。そのまま菊池投手は9回裏までを投げ、楽天打線を抑え込む。最後は代打・聖澤選手から三振を奪い、4点リードを守り切ってゲームセット。

試合は6対2で埼玉西武が勝利し、カードの勝ち越しとともに、楽天からリーグ2位の座を奪取した。先発の菊池投手は、被安打5、奪三振10、与四球2、失点2で見事な完投勝利。楽天戦の今季の無敗記録を「6」まで伸ばした。なお、秋山選手が第1打席でプロ通算1000本安打を達成した。敗れた楽天は、引き分けを挟んで今季最長の7連敗。これ以上上位チームに差を付けられる前に、何とか復調のきっかけをつかみたい。

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