今シーズン対福岡ソフトバンク戦は中継ぎでの1試合のみ
■埼玉西武 – 福岡ソフトバンク(19日・メットライフ)
初戦の借りを返すような大勝で対戦成績を2勝1敗としたリーグ覇者・埼玉西武。王手がかかる第3戦の先発・榎田大樹投手は「この時期にCSに投げさせてもらえるというのは、ありがたいこと」と感謝の気持ちを胸に大一番のマウンドに上がる。
キャリアハイの11勝を挙げ埼玉西武を10年ぶりのリーグ制覇に導いた左腕。初戦はエース菊池が福岡ソフトバンク打線につかまったが「(菊池とは)タイプが違いすぎるのでそこは気にせず、自分のピッチングをするだけ」と平常心を強調した。
ただ、今シーズンの対戦は4月25日に中継ぎとして登板した1試合のみ。先発として初対決となるが「僕はどちらかというとバッターの反応を見て、投げたいタイプなので、対戦が少ないということはその反応があまりわからないので、探りながらの対戦となるのでそこは難しいかな。実際に対峙してから、一人ひとりのタイミング、間合いを見ていくしかない」と語った。
辻監督も「のらりくらりと投げてくれれば」
自身の状態については「(現段階では)上がりきれてない」と言う榎田だが「マウンドに上がって、足の上げ方だったり、タイミングだったり試行錯誤して投げているので、あまり型にはまらないように毎回やっている。そこは変わらずに」と、臨機応変に対応していく。
「泰然自若」そんな言葉が当てはまるような榎田に「のらりくらりと投げてくれれば」と辻監督は期待を込める。
対する福岡ソフトバンクの先発は、中4日での登板となる千賀滉大。今季の対戦成績は3勝3敗と五分だが、直近の2試合では打線がいずれも5点以上を挙げ、埼玉西武が勝利している。
ファイナルステージの2試合では、初回に失点したチームがいずれも敗れているが榎田は「そこも大事にしたいですけど試合の流れだと思うので、ベストはゼロに抑えることですけども、1点取られたら次の1点を与えないように。ベストを求めすぎずベターくらいでいければいいと思います」と、あくまで普段通りのスタイルでCS王手のかかるマウンドへ上がる。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)