中島卓に11球の直球勝負「半速球でいくのが怖かった」
■福岡ソフトバンク 5-2 北海道日本ハム(15日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクの石川柊太投手がクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ、北海道日本ハムとの第3戦で2番手として登板。4回無死一、二塁のピンチに見事な火消しを見せて白星を挙げた。
先発の東浜巨投手が2点リードの4回にヒットと四球で無死一、二塁のピンチを背負う。ここで工藤公康監督は迷うことなく石川をマウンドに送った。石川は犠打を試みた鶴岡の打球を素早く処理して三塁へ送球。1アウトを奪うと代打・田中賢には力のあるストレートで空振り三振。
そして、続く中島に対しては「これ以上ランナーを溜めたくなかったので、半速球でいくのが怖かった」と、粘られながらもひたすら直球で攻め続けた。そして11球目を痛打されながらも、打球は一塁の中村晃の正面を突き、北海道日本ハムに得点を許さなかった。
続く6回は先頭打者への四球から1失点、さらに7回には自分がマウンドに向かった時と同じ無死一、二塁のピンチを作って降板。今度は嘉弥真が好投で石川を救ってくれた。
「点も取られたし、迷惑をかけたりしたので、胸を張ってというところはないですね。そこは反省して、次の登板に向けて準備していくだけです。(白星がついたが)自分が勝ったことより、チームが勝てたことが一番です」
17日からは埼玉西武との激戦が始まる。「準備の段階から戦いは始まっているので、今更どうこうはないです」と、敵地への移動日に気持ちを切り替えて万全の準備を整えていく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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