【試合戦評】効果的に得点を重ねた千葉ロッテが今季初の4連勝。先発の涌井投手は5回1失点で2カ月ぶり4勝目

パ・リーグ インサイト

2017.8.26(土) 00:00

昨夜の試合では千葉ロッテ打線に19安打10得点を許し、連勝が8でストップした首位・福岡ソフトバンク。2位・楽天との差をさらに広げるためにも、気持ちを新たに今日から勝利を積み重ねていきたいところ。その仕切り直しの一戦に先発するのは、2015年から今季まで千葉ロッテ戦7連勝中の千賀投手。相性の良い千葉ロッテを相手に、今日もチームを勝利に導く好投を披露したい。

対する千葉ロッテの先発は涌井投手。前回登板では4回1/3を投げて3失点での降板となり、エースとしては悔しい結果となった。現在3連勝中と好調なチームの勢いに乗り、6月23日以来の4勝目を狙う。

初回、福岡ソフトバンクは甲斐選手の好送球、千葉ロッテは福浦選手の好守備などがあり、両先発投手は相手打線の攻撃を3人で終わらせる。しかし、迎えた2回表。先頭のペーニャ選手が四球で出塁。そして無死1塁から5番・角中選手が146キロの直球を見事に捉え、右翼席へと一直線に飛び込む4号2ランを放つ。「まぐれです。もう一度同じバッティングはできないと思います」と語る思い切りのいい一振りで、千葉ロッテが先制に成功した。

さらに4回表にも、先頭のペーニャ選手が甘く入った変化球を完璧に捉えて、左翼席中段に運ぶ7号ソロを放つ。頼れる大砲の2試合連続弾で、千葉ロッテがリードを3点に広げた。

3点のリードを許した福岡ソフトバンクは直後の4回裏。2死から7番・上林選手がカットボールをうまくすくい上げて12号ソロを放ち、スコアを1対3とする。

2点差まで迫られた千葉ロッテだったが、打線の勢いは止まらない。7回表、2死から先頭の荻野貴選手が左前打で出塁して2死1塁とすると、続く加藤選手が適時三塁打を決め、再びリードを3点に広げる。直後の7回裏に失策で1点を失うものの、8回表にも5番・角中選手、6番・中村選手の連続四球などで2死2,3塁の好機が訪れると、敵失で2点を追加。スコアを6対2とし、試合終盤に大きなリードを手にする。

4点リードで迎えた9回裏のマウンドには守護神・内投手が上がった。4番・柳田選手に適時内野安打を許して3点差に迫られるものの、切れ味鋭いスライダーで5番・デスパイネ選手から空振り三振を奪い、リードを保ったままゲームセット。

千葉ロッテは6対4で福岡ソフトバンクを破り、今季初の4連勝を飾った。先発の涌井投手は5回88球、被安打4、奪三振5、与四球2、失点1と試合を作り、6月23日以来、約2カ月ぶりの白星を手にした。一方、敗れた福岡ソフトバンクは終盤のミスが響き連敗を喫した。

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