北海道日本ハム西川遥輝、3度目盗塁王へ大きく前進 引退の矢野謙次へ花束贈呈で涙「いい別れ」

Full-Count 石川加奈子

2018.10.11(木) 09:10

北海道日本ハム・西川遥輝※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)
北海道日本ハム・西川遥輝※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

2盗塁決めるも「自分のことはいい」、現役を退く先輩をリスペクト「あれが矢野謙次の姿」

■北海道日本ハム 5-4 千葉ロッテ(10日・札幌ドーム)

 北海道日本ハムの西川遥輝外野手が10日、本拠地での千葉ロッテ戦で2盗塁を決め、自身3度目の盗塁王へ大きく前進した。

 初回に左腕のルーキー・山本大貴投手から四球を選ぶと、初対戦にも関わらず、初球にいきなりスタート。今季43個目の盗塁を楽々成功させた。続く3回の第2打席にも中前打を放つと、4球目にスタートを切り、スライディングすることなく二塁を陥れた。

 初めて盗塁王を獲得した14年の43個を上回る通算44盗塁とし、この日の直接対決で盗塁できなかった2位の中村奨吾内野手との差を5個に広げた。 

 それでも西川は試合後「自分のことはどうでもいい」と素っ気ない反応。自己最多盗塁についても「特に」と多くを語らなかったのは、この日引退試合だった矢野謙次外野手へのリスペクトからだった。

 セレモニーで花束を直接手渡した際には思わず涙を流した。「(矢野が)涙を我慢しているのを見たら、いろいろこみ上げてきて、ウルッときた」と照れながら明かした西川。7回に矢野が代打で放った左前打について「らしいヒット。野球の神様は見ているんだと思った。あれが矢野謙次の姿」と感動の場面を振り返った。

 矢野からは多くのことを教わったという。「何事にも真剣で0か100しかない人。情熱を感じたし、後輩思いで、みんなのことを気にかけて見てくれた。いいお別れができた」と感謝した。

記事提供:Full-Count

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