引退セレモニーでファンに挨拶「大した成績を残していないのに」
■福岡ソフトバンク 8-3 千葉ロッテ(7日・ZOZOマリン)
千葉ロッテの根元俊一内野手(35)が7日の福岡ソフトバンク戦で13年間の現役生活に別れを告げた。9月27日に金澤とともに今季限りでの引退が発表されたが、この日は「7番・左翼」スタメン出場。試合後の引退セレモニーでは、愛息2人から花束を渡され「大した成績を残していないのに、素晴らしい花道をもうけてくれた」とファンに挨拶。場内一周して声援に応え、ナインから10回胴上げされた。
最後の雄姿をファンに披露した。試合前の始球式には根元の長男が登場し、行われた一戦。2回の第1打席は遊ゴロ、4回は中飛、7回は中田が7球全て直球勝負も145キロに左邪飛。9回の最終打席も二ゴロに終わり、一塁を守っていたドラフト同期の川島からボールを記念に渡された。
「8月19日の東北楽天戦で勝ち越しタイムリーを打ち、チームに貢献できたあの一打席は一生忘れない」と引退会見で語っていた根元。その試合で、千葉ロッテは0-6から8、9回で逆転。途中出場ながら9回に劇的な決勝左中間二塁打を放ち、8-7の大逆転勝利のヒーローとなったが、これが強烈な印象として残っているという。「やっとチームに貢献できたと思った。一生忘れない」と根元は話す。
2005年の大学生・社会人ドラフト3巡目で千葉ロッテ入り。12年には遊撃の定位置を確保して133試合に出場し、打率.279、9本塁打、41打点でリーグ最多タイの40犠打もマークした。翌13年も123試合で打率.262、8本塁打、45打点と活躍したが、昨年は40試合で打率.220。オフには肘も手術し、今季も28試合の出場で打率.186に終わった。「根元今こそ見せてくれ、勝負に賭ける思いを」という根元自身も大好きな応援歌に送られ「感無量。感謝しかない」とバットを置いた。
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