今日のZOZOマリンスタジアムでは、「マリーンズ・サマーハットデー」の開催に伴い、来場者2万人にサマーハットが配布される。昨夜見事な逆転勝利を収めた千葉ロッテは、今日も多くのファンの後押しを受けて、早々にカード勝ち越しを決めたいところだ。そんな千葉ロッテの先発は涌井投手。今季は古巣の埼玉西武戦に3度先発し1勝0敗、防御率1.35と相性の良さを発揮している。今日の試合でも、チームの勝利を引き寄せる熱投に期待したい。
2カード連続の負け越しは何としても避けたい埼玉西武戦は、先発マウンドに多和田投手を送る。今季はここまで3勝を挙げているが、うち2勝は千葉ロッテからである。前回登板では試合を作れず、チームの連勝記録が13で止まってしまっただけに、今日はチームを再び勢いに乗せる投球を披露したいところだ。
涌井投手の立ち上がりは、1安打こそ許したものの、落ち着いて後続を断つ無難な投球。対する多和田投手も連打でピンチを背負いながらも先制点は許さなかった。初回、両チームのスコアボードには0が並ぶ。
試合が動いたのは3回表だった。1死から9番・金子侑選手が高めに甘く入った直球を捉えると、打球はそのまま右翼席中段に刺さる先制の4号ソロとなる。昨夜は浅村選手の本塁打で先制点を挙げた埼玉西武が、今日も豪快な一発で1点を先取した。
先制点こそ許した涌井投手だが、以降は抜群のコントロールが冴えわたり、埼玉西武打線を全く寄せ付けない。一方の多和田投手も回を追うごとに変化球が切れ味を増し、千葉ロッテ打線を無失点に抑え込む。試合は投手戦の様相を呈し、非常に早いテンポで進んでいった。
両チームともに1点が欲しい中、試合を再び動かしたのは埼玉西武だった。8回表、1死から8番・炭谷選手が安打で出塁し、2死1塁から1番・秋山選手が低めの変化球を強打すると、打球はあっという間に右翼席に突き刺さる21号2ランとなる。チームを牽引するリードオフマンの一発で、埼玉西武が3点のリードを握った。
9回裏のマウンドにも上がった多和田投手は、この回も千葉ロッテ打線を無失点で抑えて、試合は3対0で埼玉西武が勝利。多和田投手は、9回を投げて被安打6、奪三振3、与四球1、無失点という投球内容で今季初の完封勝利を挙げた。多和田投手のような信頼の置ける先発投手が増えることは、チームの今後にとって間違いなく好材料となるだろう。敗れた千葉ロッテは、涌井投手が気迫の投球を見せながらも、打線が援護できなかった。
明日の試合では、千葉ロッテが前回登板で完投勝利を挙げた二木投手を、埼玉西武が7月19日以来の登板となるファイフ投手を、先発マウンドに送る。カード勝ち越しを懸けた試合、価値ある1勝を手にするのはどちらのチームになるか、注目だ。
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