今季も福岡ソフトバンクと北海道日本ハムのマッチレースとなるか、それとも
2025年のパ・リーグは、福岡ソフトバンクと北海道日本ハムが演じた熾烈なデッドヒートの末に、福岡ソフトバンクがリーグ優勝と日本一を勝ち取った。今季も両チームが優勝争いを繰り広げるのか、それとも他球団が躍進を見せるのかに注目が集まるところだ。
今回は、2026年のパ・リーグにおける各球団の開幕投手候補と、とりわけ大きな活躍が期待される野手について紹介。それに加えて、新シーズンにさらなる成長が期待できる若手選手と、今季中の達成が期待される各種の記録についても確認していきたい。
北海道日本ハム
今季はパ・リーグ6球団で最も早く開幕投手を公表し、伊藤大海投手が2年ぶり2度目の大役を任されることが内定している。2年連続で最多勝に輝いている頼れるエースが、優勝を狙うチームに開幕戦から弾みをつけることができるかに注目だ。
野手では郡司裕也選手に注目だ。昨季は規定打席までわずか21打席足りなかったが、111試合に出場して打率.297、10本塁打、OPS.799と好成績を残した。本塁打王と打点王の2冠に輝いたレイエス選手の脇を固める選手の活躍次第でさらなる得点力の向上も見込めるだけに、ポストシーズンでは4番も務めた郡司選手のさらなる進化に期待したいところだ。
若手の注目株としては22歳の柳川大晟投手を挙げたい。2024年に21試合に登板して8セーブと頭角を現し、2025年には37試合で9ホールドポイント11セーブ、防御率1.02、奪三振率10.95と支配的な投球を展開。昨季は故障で終盤戦での登板は果たせなかったが、怪我なくシーズンを完走できれば圧倒的なリリーバーとなる可能性も大いにあるはずだ。
記録面では古巣復帰の2選手に期待したい。西川遥輝選手が通算1500安打まで残り74、通算350盗塁まで残り7。有原航平投手が通算100勝まで残り2、通算1000奪三振まで残り42と、いずれも複数の記録が射程圏内だ。さらに、山崎福也投手が通算1000投球回まで残り60.1、そして宮西尚生投手が前人未到の通算450ホールドまで残り26に迫っている。
東北楽天
東北楽天は2025年にパ・リーグ6球団で唯一規定投球回に到達した投手が不在と、先発陣の柱の確立が急務だ。故障から復帰する早川隆久投手が3年連続で大役を務めるか、あるいは藤井聖投手、古謝樹投手、岸孝之投手といった面々がチャンスを得るかが注目される。
野手では24歳の中島大輔選手が1番打者に定着して124試合に出場し、規定打席に到達して打率.266、6本塁打、22盗塁と奮闘。同じく24歳の黒川史陽選手も83試合で打率.299、出塁率.372、OPS.745と好成績を残し、クリーンアップの一角を任されるほどに成長を遂げた。両選手がさらなる進化を果たせるかは、今後のチームを占う要素となってきそうだ。
浅村栄斗選手は過去の達成者が31人の通算3500塁打まで残り140、同じく達成者が18人の通算1000四球まで残り23と、2つの希少な記録に迫っている。鈴木大地選手も達成者がわずか5名の通算150死球まで残り4、通算300二塁打まで残り16本と複数の記録達成が見えつつある。
埼玉西武
2年連続で開幕投手を務めた今井達也投手がアストロズに移籍し、新たに大役を任される投手が誰になるかが注目点となっている。自身初の2桁勝利を挙げた隅田知一郎投手が最有力で、2021年から3年連続で開幕投手を務めた経験を持つ高橋光成投手が対抗馬となるか。
野手では26歳の西川愛也選手が自身初の規定打席に到達して打率.264、10本塁打、25盗塁とトップバッターとして活躍し、センターの守備でもたびたびチームを救った。22歳と若手の滝澤夏央選手も125試合に出場して二遊間で抜群の守備力を発揮しており、センターラインの俊英たちの躍動に注目する価値は大いにあると言えよう。
記録面では、中村剛也選手が過去8人しか達成者のいない通算500本塁打まで残り19本と、復活を果たせば達成可能な領域に入っている。また、外崎修汰選手が通算1000安打まで残り4本、源田壮亮選手が通算200盗塁まで残り20、炭谷銀仁朗選手が通算250犠打まで残り4と、チームを支えてきた選手たちが節目の記録に迫りつつある。
千葉ロッテ
開幕投手は昨季チームトップの9勝を挙げた種市篤暉投手が最有力候補だが、WBCの日本代表に選出されていることから調整の遅れが懸念される可能性がある。2023年から3年連続で開幕投手を務めている小島和哉投手も控えるだけに、サブロー新監督の判断が注目されるところだ。
野手では25歳の藤原恭大選手が自身初の規定打席に到達し、打率.271、出塁率.335、15盗塁とチャンスメーカーとして奮闘。若手では20歳の寺地隆成選手が高卒2年目にして主力捕手の座をつかみ、22歳の西川史礁選手もリーグ6位の打率.281を記録して新人王に輝いただけに、今季は若き力のさらなる台頭にも期待を寄せたいところだ。
記録面では益田直也投手が名球界入りの通算250セーブまで残り2、達成者がわずか8名の通算800試合まで残り31に迫っている。また、田村龍弘選手が通算1000試合出場まで残り10、岡大海選手が同じく通算1000試合出場まで残り62、ソト選手が通算200本塁打まで残り5本、小島投手が通算1000投球回まで残り76.1、石川柊太投手も同じく通算1000投球回まで残り74.2としている。
オリックス
2024年から2年連続で開幕投手を務めている宮城大弥投手は、昨季も防御率2.39と優れた数字を残している。宮城投手のWBCにおける負担を考慮した場合は、移籍1年目からチームで唯一の2桁勝利となる11勝を挙げた九里亜蓮投手が、広島時代の2024年以来2度目の開幕投手を任される可能性もありそうだ。
野手では西川龍馬選手が打率.310とシーズン最終盤まで首位打者争いのトップに立っていたが、規定打席まで残り31打席で故障離脱を余儀なくされた。若手の太田椋選手も一時はリーグの打率ランキングトップに立つ活躍を見せ、113試合で打率.283、10本塁打、52打点と好成績を記録しただけに、両選手がタイトル争いに再挑戦を果たせるかにも注目だ。
記録面では平野佳寿投手が通算1000奪三振まで残り1、杉本裕太郎選手が通算100本塁打まで残り1と、リーグ3連覇を主力として支えた二人が節目の記録を目前に控えている。ほか、九里投手も通算1500投球回まで残り75.2イニングと、今季中の達成が期待される状況にある。
福岡ソフトバンク
2年連続の最優秀防御率に加えてパ・リーグMVPも受賞したモイネロ投手が開幕投手を務めるかは、WBCによる調整の影響によるところが大きそうだ。2年連続で最多勝を受賞した有原投手が移籍したものの、13勝5敗で最高勝率のタイトルを獲得した大関友久投手、12勝を挙げた上沢直之投手と実力者が控えるだけに、大役を射止めるのはどの投手となるか。
野手では、牧原大成選手が規定打席に到達したうえで打率3割以上を記録したリーグで唯一の打者となり、自身初タイトルの首位打者を獲得する出色の活躍を披露した。チーム事情に応じて内外野をこなすスーパーユーティリティとして、今季も攻守にわたってホークスを支える躍動を見せてほしいところだ。
若手では24歳の松本晴投手が29試合に登板して6勝2ホールド、防御率2.76を記録し、先発とリリーフを兼任しながら好投を見せた。貴重な左腕として幅広い起用に応えられることを大いに証明しただけに、今季はチームにとってさらに重要な存在となったとしても何ら不思議ではないだろう。
記録面では、今宮健太選手が通算1500安打まで残り88本、近藤健介選手が同じく通算1500安打まで残り121本に迫っている。また、柳田悠岐選手が通算1500試合出場まで残り30、通算300二塁打まで残り10。山川穂高選手が通算1000安打まで残り83本、通算300本塁打まで残り25本と、2名の主力打者が複数の記録を射程圏内に捉えている。
昨季の熾烈なデッドヒートに続き、今年も激しい争いが繰り広げられるか
リーグ3連覇を狙う福岡ソフトバンクが今季も強さを示すのか、あるいは北海道日本ハムをはじめとする5球団がそこに待ったをかけるか。クライマックスシリーズ最終戦まで目が離せない展開が続いた昨季と同様に、2026年のパ・リーグにおいても、シーズンを通じて熱い戦いが繰り広げられることに期待を寄せたいところだ。
