パシフィックリーグマーケティング株式会社は、10月9日に株式会社ジャパンリーグとの提携を発表し、今冬に沖縄で開催される「ジャパンウィンターリーグ2025」にて共同プロジェクトを実施することを発表しました。本提携は、Tボール体験会やアクセラレータプログラムの開催を通じて、野球産業のさらなる発展と沖縄の地域創生に貢献することを目指します。
一般の野球ファンにはまだ馴染みの薄いジャパンウィンターリーグ(以下、JWL)ですが、今季、トミー・ジョン手術からの完全復活を遂げ、オールスターに初選出された東北楽天ゴールデンイーグルス・西口直人投手も昨年参加した日本で唯一のウィンターリーグです。
今年で4年目を迎えるJWLには、昨シーズンに続き埼玉西武ライオンズや台湾プロ野球球団が選手を派遣するほか、新たに東京ヤクルトスワローズ、千葉ロッテマリーンズの選手の派遣が決定しており、注目が集まりつつあります。本稿では、参加選手へJWLが提供する「実戦・学び・出会い」の価値を紹介します。
豊富な実戦機会の場 冬の挑戦が、未来を変える
プロを目指す選手、次のステージを見据える学生、そして野球を通じて成長したいすべての人たちの戦いに終わりはなく、「冬の挑戦が、未来を変える」を体現する舞台が、沖縄で開催されるJWLです。JWLは「実戦・学び・出会い」を提供し、選手個人のキャリアを進化させるための「成長の場」となっています。
約1カ月の開催期間中に、選手には約20試合程度(全日程参加の場合)の実戦の場を提供され、参加選手のほとんどはほぼ全ての試合に出場することができ、出場機会が少なかった選手、実戦経験を積みたい選手、ケガ明けのリハビリとして実戦を積みたい選手などが参加します。昨年は今年オールスターに初選出された東北楽天・西口直人投手がトミー・ジョン手術明けの実戦調整の場として、今年6月に支配下登録を勝ち取った埼玉西武・仲三河優太選手がJWLで実戦を積みました。
夢への扉を開く「世界へ繋がるショーケース」
JWLにはこれまでMLB、NPB、CPBL(台湾プロ野球)など8か国40球団以上のスカウトが沖縄に集りました。また高性能なトラッキングシステム(ラプソードなど)が試合中も稼働し、投球・打撃のパフォーマンスが数値化され、データと映像配信と合わさり、現地に訪れていない国内外のスカウトや球団関係者が遠隔からも視察される体制も整います。

実戦だけではない、成長につながる技術指導を超えた「レベルアップブログラム」
JWLは実戦提供をするだけではなく、グラウンド外でも、「レベルアッププログラム」と呼ばれる各分野のプロフェッショナルを招聘したプログラムを提供しており、このプログラムでは野球のパフォーマンスに繋がるアスリートとしての栄養指導、メディカルケア、メンタルトレーニング、データ分析を学べるほか、自己管理力やキャリア設計を学ぶセルフマネジメント講座など、学びの場が数多く用意されているのも大きな特徴です。短期集中ながらも、これらの専門的なサポートは、今後の競技者としての成長だけでなく、「人としての成長」に繋がる場にもなっています。

新たな出会いを生む異文化・多様な仲間との交流
国内外の現役プロ野球選手、日本各地の独立リーグ、社会人野球、大学・専門学校、クラブチーム、さらにはアジア、北米、中南米、そしてヨーロッパなど海外から様々なバックグラウンドを持つ選手が沖縄に集います。コーチ陣も日本や海外から集まり、チームや立場を超えたコミュニケーションも盛んです。
異なるプレースタイルや野球観、文化に触れることは、技術だけでなく、人間関係やネットワークにも影響し、和歌山ウェイブスで活躍する森下尋水選手(当時:火の国サラマンダーズ所属)は、元フィリーズ打撃コーチで現在台湾の中信兄弟で打撃コーチ務めるサラ・エドワーズ氏から声をかけられフィリーズとの契約には至らなかったものの、自身の成長へ繋げました。

選手募集締め切り迫る!
2025年11月22日(土)に開幕するJWL。本稿を通じて参加希望をする選手はぜひ募集概要から申し込み、もしくはJWLのHPへアクセスしてみてはいかがでしょうか。
<選手募集概要>
主催:株式会社ジャパンリーグ
HP:https://www.japanleague.co.jp/
開催地:沖縄県(コザしんきんスタジア厶、嘉手納町野球場)
対象:大学生・社会人・独立リーグ所属選手など
募集期間:2025年9月1日〜11月7日
開催期間:2025年11月22日〜12月18日
応募方法:公式サイト(https://www.japanleague.co.jp/entry/)の応募フォームからエントリー
文・竹林慎太朗
