長年メジャーを取材するブルーム記者が“二刀流”を高評価
レギュラーシーズンは残り2週間となったメジャーでは、ペナントレースとともに賞レースの行方に大きな注目が集まる。日本人メジャーリーガーが関係してくる賞レースと言えば、エンゼルス大谷翔平投手が有力候補となるア・リーグ新人王争いだが、無類のヤンキース党としても知られる米名物記者が「ショウヘイ・オオタニがア・リーグ新人王」と高らかに宣言した。
ヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手を抑え、大谷こそ新人王に輝くと断言したのは、米経済誌「フォーブス」のバリー・ブルーム記者だ。開幕前は、大谷は投手として「5勝8敗」、打者として「ホームランは5本未満」と辛口予想を立てていたが、開幕するや否や、自身の見立てが誤っていたと“公開謝罪”。今では大谷の実力を誰よりも認める1人となった。
生粋のヤンキース党でも知られる同記者だが、「ヤンキースで素晴らしいシーズンを過ごすグレイバー・トーレスとミゲル・アンドゥハーに最大限の敬意を払った上で」、なおかつ大谷こそ新人王だと言い切っている。その理由は、1世紀前のベーブ・ルース以来初となる二刀流選手として成し遂げた功績だという。
記事では、大谷は右肘内側側副靱帯を損傷しながら、1919年のルース以来初めて、1シーズンで50回以上を投げ250打席以上に立った選手になったことを紹介。さらに、エンゼルスのマイク・ソーシア監督が「トーレスは今季何イニング投げたのか知らないな。あれ、トーレスは投げたか?」と話し、大谷の二刀流がいかに特別なことであるか強調し、「彼こそNO1だ」としたと伝えている。
投手だけではなく、また打者だけでもなく、投打で類い稀なる才能と可能性を見せつけた大谷。それぞれ規定投球回や規定打席には到達こそしていないが、近年では例を見ない働きがどう評価されるのか注目だ。
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