【試合戦評】先発の菊池投手が7回12奪三振無失点の快投。埼玉西武が痺れる完封勝利で6連勝

パ・リーグ インサイト

2017.7.27(木) 00:00

昨夜の試合では、初回に2点を先行されながら鮮やかな逆転勝ちを収め、炎獅子ユニホームでの連勝を「5」に伸ばした埼玉西武。6連勝を目指す今日の試合では、エース・菊池投手をマウンドに送り込む。前回の登板で今季9勝目を挙げた菊池投手にとっては、2年連続となる2桁勝利も懸かった重要なマウンドとなる。

対するオリックスの先発は山崎福投手だ。前回登板の北海道日本ハム戦では、自身初の完封勝利を決め、4月15日以来の白星を挙げた。2試合連続で快投を披露し、チームの連敗を7で食い止めることができるか。

初回、菊池投手は1安打こそ許すものの、3三振を奪う上々の立ち上がりを見せる。一方の山崎福投手は、得点圏に走者を背負うも無失点で切り抜け、その後は両軍ゼロ行進。試合は息詰まる投手戦の様相を呈する。

こう着した試合が動いたのは3回裏だった。先頭の外崎選手が安打を放ち、続く炭谷選手が四球を選ぶ。9番・金子侑選手も出塁に成功するなどして2死満塁の好機が訪れると、3番・浅村選手が山崎福投手のカーブを引っ掛け、先制の適時内野安打。オリックス守備陣のミスも絡み、5連勝中の埼玉西武が貴重な先制点をもぎ取った。

その後は再び両先発投手の好投により、静かな展開が続く。援護を受けた菊池投手は、5回表に迎えた無死満塁の大ピンチを155キロの直球で切り抜けるなど、力投を見せる。対する山崎福投手も、5回までに6安打を浴びながらも1失点に抑える粘投。しかし6回裏、得点圏に走者を進められたところで、救援のヘルメン投手にマウンドを譲ることに。6回途中までを投げて1失点と試合を作ったものの、今季3勝目を手にすることは叶わなかった。

菊池投手は7回12奪三振無失点という圧巻の投球でオリックス打線を抑え込み、8回からは勝ちパターンに後を託す。8回表を任されたシュリッター投手は、1死1,2塁のピンチを招くものの、左翼手・金子侑選手の俊足を生かした好捕にも助けられ、無失点で切り抜ける。

直後の8回裏、2死から4番・中村選手が、オリックスの3番手・近藤投手のフォークを強振すると、打球は左翼席上段に突き刺さる23号ソロとなる。頼もしい主砲の3試合連続弾で、埼玉西武が待望の追加点を挙げた。

2点リードで迎えた9回表は守護神・増田投手が危なげなく3人で締めくくり、試合は2対0で埼玉西武が完封勝利した。熱投を見せた菊池投手は今季10勝目をマークし、2年連続の2桁勝利に到達。チームの連勝を「6」に伸ばすとともに、防御率ランキングではリーグトップに、最多勝争いでは楽天の則本投手、福岡ソフトバンクの東浜投手と並ぶリーグトップタイに踊り出た。

敗れたオリックスは、3投手のリレーで計2失点と投手陣が奮闘したものの、7安打無得点と打線がつながらず。後半戦初勝利はまたもお預けとなった。

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