直球と変化球の“落差“に注目集まる、Aロッド「警戒しなければいけないこと」
2日(日本時間3日)の敵地アストロズ戦で、待望のメジャーマウンド復帰を果たしたエンゼルスの大谷翔平投手。2回1/3を投げて1被弾を含む2安打2失点で敗戦投手に。3回の球速低下も指摘されているが、直球は最速99.3マイル(約159.8キロ)を記録するなど剛腕健在を見せつけた。そんな二刀流右腕は、直球と変化球がメジャー最大の“球速差"を誇ると米メディアが伝えている。
ESPNで全米中継された昨季ワールドシリーズ王者との一戦。2回に相手打者の打球を素手で捕りに行って、右手薬指に打球が直撃するヒヤリとするシーンがあった大谷は、腰に張りが出たために3回途中に49球で降板となった。
この試合で解説者を務めたのは、メジャー通算696本塁打を誇るアレックス・ロドリゲス氏。投手・大谷の生命線について「彼にとっての鍵は初球でストライクを投げることです。そうなれば、ほとんど攻略不能になります」と語った。ひとたびカウントで優位に立てば、宝刀スプリットや切れ味抜群のスライダーが威力を発揮する。大谷の攻略は不可能になるとAロッドは語っている。
そして、大谷が誇る“球速差"について高く評価。二刀流右腕は今季、MLB先発投手最速となる101.1マイル(約162.7キロ)をマークしているが、投手としてもう一つのメジャー記録を打ち立てているという。
「打者としては警戒しなければいけないことがあります。それは100マイル(約161キロ)の直球から、71マイル(約114キロ)のカーブまでカバーしなければならないのです。29マイル(約47キロ)の速度差をカバーしなければいけないのは大仕事です」
打者のタイミングを外すカーブと直球の球速差は実に47キロ。メジャー22シーズンで歴代21位の通算3115安打を重ねたAロッドは、対応がいかに難しさを証言している。すると、実況は「メジャーリーグの先発投手では、直球と変化球で最大のスピード差になっています」と説明した。47キロという球速差はメジャー先発で最大だというのだ。
マイク・ソーシア監督は、大谷が9日(日本時間10日)の敵地レンジャーズ戦で先発する予定だと明かした。変幻自在の投球が待ち遠しいところだ。
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