西地区で5人を選出「試合の流れを変える能力を備えた選手」
エンゼルスの大谷翔平投手はメジャー1年目の今季、打者として打率.270、13本塁打、38打点の成績をマーク。右肘靭帯損傷での離脱期間がありながら、新人王選出の可能性もまだ残されていると、米メディアは伝えている。後半戦に入って打率はやや落ちてきているが、MLB公式サイトでは「試合の流れを変える能力を備えた選手」にも選出されている。
スタメンではクリーンアップを任されることが多くなっている大谷。ただ、代打でも今季は打率.375、2本塁打、4打点と好成績を残しており、22日(日本時間23日)の敵地ダイヤモンドバックス戦では内角のボール球にステップバックしながらセンター前に運ぶヒットで、地元テレビの解説者などを驚かせた。代打に限らず、大谷のホームランやヒット、盗塁から流れが変わり、エンゼルスが勝利を掴んだという試合は少なくない。先日、MLB公式サイトに「試合の流れを変える能力を備えたア・リーグ西地区の5選手」とのタイトルで掲載された特集でも、エンゼルスからは「ショウヘイ・オオタニのパワー」が選出されていた。
その「理由」については「オオタニはエンゼルスのラインナップにおける数少ない左打者である。よって、彼のパワーは対戦相手の右腕にとっては危険な武器となった」と指摘。大谷は今季13本塁打をすべて右腕から放っていることに言及しつつ「それらのほとんどはかなりの飛距離が出ていた」とも伝えている。
さらに「この24歳の新人選手は今シーズン推定440フィート(約134メートル)以上の飛距離の本塁打を4本放っており、それは今シーズンのMLBの打者の中で4番目の多さである」とも言及。まさに特筆すべきパワーであるとの評価だ。
「今シーズンの象徴的な場面」はドジャース戦の代打弾
特集では「今シーズンの象徴的な場面」も紹介。「オオタニの素晴らしいパワーは、試合の結果を一振りで変えてしまう力を彼にもたらしている」とした上で、7月8日(同9日)のドジャース戦での試合を決めた一発を振り返っている。
「痛めている右膝を治療中であったオオタニは、7回に代打で登場。ドジャースの救援投手であるJ・T・シャグワから勝ち越しの代打本塁打を放ち、エンゼルスを4-3の勝利へと導いた。スタットキャストによると、オオタニのキャリア初代打本塁打は443フィート(約135メートル)の飛距離を出した」
この他、アストロズは「アルトゥーベのミート能力」、アスレチックスは「マット・チャップマンの強肩」、マリナーズは「ディアスの手の付けられないスライダー」、レンジャーズは「ギャロのパワー」がそれぞれ「試合の流れを変える能力」に選出。メジャー1年目にして、エンゼルスをのせるキーマンと見られている大谷。他チームにとっては厄介な存在と言えそうだ。
記事提供: