フレッシュオールスターゲーム2024開催! 過去3年の戦況は?

パ・リーグ インサイト

2024.7.20(土) 12:30

千葉ロッテマリーンズ・寺地隆成選手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・寺地隆成選手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月20日(土)の18時から、ウインク球場(姫路市立姫路球場)にて、プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024が開催される。

 イースタン・リーグ選抜と、ウエスタン・リーグ選抜に分かれて争うこの試合、出場資格は、過去に「フレッシュオールスター・ゲーム」への出場経験なし、もしくは1度のみしか出場したことがなく、支配下登録及び、育成選手登録期間が5年以内であり、本年度の各リーグの公式戦に出場した選手に与えられる。

 スター選手への登竜門としても注目を集めるこの試合。かつてこの舞台で一軍への足がかりを作り、スターへの階段を駆け上がった選手も多数存在する。今回は、過去3年のフレッシュ球宴の試合内容を振り返っていこう。

2年ぶりのフレッシュオールスター! 内山壮真の本塁打でイ・リーグが先制

・2021年7月15日(木)松山・坊ちゃんスタジアム
●ウ 1-3 イ○

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開催されなかったフレッシュオールスターゲーム。2年ぶりの開催となった2021年は、両リーグによる接戦が繰り広げられた。

 イースタン・リーグは3回表に内山壮真選手(東京ヤクルト)のソロ本塁打で1点を先制する。8回表には梅林優貴選手(北海道日本ハム)が安打で出塁し、続く小川龍成選手(千葉ロッテ)の適時三塁打で1点を追加。9回表にも万波中正選手(北海道日本ハム)の二塁打などで1死3塁から、元山飛優選手(元東京ヤクルト、現・埼玉西武)の適時内野安打で3点目を挙げた。

 一方の投手陣は、7回まで7投手がそれぞれ1イニングを無失点でつなぐ。8回裏に藤井聖投手(東北楽天)が3連打で1点を失ったが、回をまたいで登板した9回裏は、無失点に抑え、3対1で試合終了。2回裏を2奪三振含む3者凡退に抑えた佐々木健投手が勝利投手となった。

【最優秀選手賞】
内山壮真選手(東京ヤクルト)
【優秀選手賞】
小川龍成選手(千葉ロッテ)
西純矢投手(阪神)

赤羽由紘がサヨナラ3ラン! イ・リーグが2年連続で白星を挙げる

・2022年7月23日(土)長崎ビッグNスタジアム
○イ 7対4 ウ●

 2022年は、ともに2021年高卒ドラフト1位ルーキーの達孝太投手(北海道日本ハム)、森木大智投手(阪神)の先発で始まった。

 ウ・リーグは初回、遠藤成選手(阪神)の本塁打で1点を先制。2回表には1死3塁から藤田健斗選手(阪神)の適時二塁打で1点を追加した。5回表には、緒方理貢選手(福岡ソフトバンク)、渡部遼人選手(オリックス)の安打などで無死満塁の好機を演出。この場面で、福元悠真選手(中日)に適時打、代打・小林珠維選手(福岡ソフトバンク)に犠飛が生まれ、スコアは4対0に。

 一方のイ・リーグは、5回裏に2死1、3塁から暴投の間に1点を返す。6回裏には、2四球と入江大樹選手(東北楽天)の安打で1死満塁の好機をつくると、暴投と池田来翔選手(千葉ロッテ)の犠飛で2点を追加。その後も暴投で1点を挙げ、試合は振り出しに戻った。

 7回、8回は両軍の投手陣が無失点に抑える。9回表は宮森智志投手(東北楽天)が走者を背負いながらも無失点でつなぐと、9回裏に先頭・梶原昂希選手(横浜DeNA)が悪送球により出塁し、2死から萩原哲選手(巨人)が四球で出塁。2死1、2塁の場面で途中出場の赤羽由紘選手(東京ヤクルト)が劇的なサヨナラ3ランを放ち、イ・リーグが7対4で逆転勝利を収めた。9回表を無失点で切り抜けた宮森投手が勝利投手となっている。

【最優秀選手賞】
赤羽由紘選手(東京ヤクルト)
【優秀選手賞】
梶原昂希選手(横浜DeNA)
遠藤成選手(阪神)

ウ・リーグが4年ぶりの勝利! 森下翔太が3安打3打点の活躍

・2023年7月18日(火)富山市民球場(アルペンスタジアム)
○ウ 7対3 イ●

 先発は、ドラフト2位ルーキー・門別啓人投手(阪神)、2021年のドラフト1位、2年目の小園健太投手(横浜DeNA)。

 ウ・リーグは1回裏、中村貴浩選手(広島)の四球、野口智哉選手(オリックス)の安打で1死1、2塁のチャンスをつくると、森下翔太選手(阪神)の2点適時二塁打で先制した。3回裏には、野口選手の本塁打でさらに1点を追加。7回裏には1死2、3塁から、井坪陽生選手(阪神)中村貴選手、野口選手、森下選手の4者連続安打で4得点を挙げ、7対3で勝利した。門別投手が、2回2奪三振無失点で勝利投手となっている。

 対するイ・リーグは、6回表に友杉篤輝選手(千葉ロッテ)、北村恵吾選手(東京ヤクルト)の連打で無死1、2塁とし、平良竜哉選手(東北楽天)の適時打で1点を返す。その後、無死満塁の場面で、悪送球によりさらに1点を追加、8回表には無死1、2塁で浅野翔吾選手(巨人)の適時打で1点を追加したが、点差は覆せなかった。

【最優秀選手賞】
森下翔太選手(阪神)
【優秀選手賞】
野口智哉選手(オリックス)
平良竜哉選手(東北楽天)

プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024の見どころは?

 プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024は、7月20日(土)に兵庫県のウインク球場(姫路市立姫路球場)にて18時から開催される。各球団は、2023年のドラフト1位・2位で入団した選手を含め、地元出身、あるいは話題性のある選手を推薦し、選考会にて出場選手が決められた。

 イ・リーグは寺地隆成選手(千葉ロッテ)に注目。2023年のドラフト6位で明徳義塾高校から入団、開幕から二軍で出場を続け、リーグ5位の打率.282を記録している。ウ・リーグの注目選手は、佐藤啓介選手(広島)。2023年の育成ドラフト2位で入団し、二軍で17試合連続安打を記録するなど、現在両リーグトップの打率.329をマークしている。フレッシュオールスターでも、持ち味を披露できるか。

 また、今回はオイシックス新潟や、くふうハヤテ静岡の選手も参加する。一軍の試合では見ることができない選手にも注目し、フレッシュオールスターを楽しんでほしい。

プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024 出場選手一覧

【イースタン・リーグ選抜】
◇監督・コーチ

桑田真澄監督(巨人)
三木肇コーチ(東北楽天)
西口文也コーチ(埼玉西武)

◇投手
京本眞(巨人)
坂井陽翔(東北楽天)
上田大河(埼玉西武)
吉野光樹(横浜DeNA)
森下瑠大(横浜DeNA)
松浦慶斗(北海道日本ハム)
松本健吾(東京ヤクルト)
田中晴也(千葉ロッテ)
上村知輝(オイシックス新潟)

◇捕手
安田悠馬(東北楽天)
進藤勇也(北海道日本ハム)
橋本星哉(東京ヤクルト)
寺地隆成(千葉ロッテ)

◇内野手
中田歩夢(巨人)
金子功児(埼玉西武)
石上泰輝(横浜DeNA)
阪口樂(北海道日本ハム)
伊藤琉偉(東京ヤクルト)
松石信八(千葉ロッテ)

◇外野手
J.ティマ(巨人)
前田銀治(東北楽天)
古川雄大(埼玉西武)
小池智也(オイシックス新潟 )

【ウエスタン・リーグ選抜】
◇監督・コーチ

松山秀明監督(福岡ソフトバンク)
小林宏コーチ(オリックス)
高信二コーチ(広島)

◇投手
前田悠伍(福岡ソフトバンク)
前田純(福岡ソフトバンク)
川瀬堅斗(オリックス)
斉藤優汰(広島)
杉田健(広島)
椎葉剛(阪神)
土生翔太(中日)
早川太貴(くふうハヤテ静岡 )

◇捕手
堀柊那(オリックス)
髙木翔斗(広島)
中川勇斗(阪神)

◇内野手
廣瀨隆太(福岡ソフトバンク)
横山聖哉(オリックス)
佐藤啓介(広島)
山田脩也(阪神)
津田啓史(中日)
辻本倫太郎(中日)

◇外野手
笹川吉康(福岡ソフトバンク)
茶野篤政(オリックス)
福島圭音(阪神)
ブライト健太(中日)
増田将馬(くふうハヤテ静岡)

関連リンク

現役選手では初の試み。髙橋光成はなぜゲームスポンサーになったのか
BMX、グルメ、アフターパーティーも! この夏はBLACK SUMMER WEEKへ
今季のパ・リーグにおいて、移籍や抜擢をきっかけに飛躍したリリーフ投手の顔ぶれは?
台湾プロ野球チア「Uni-Girls」にインタビュー!ベルーナドーム来場の様子もご紹介
社会人野球の魅力と自身の現在地を語る。日本生命・山田健太選手インタビュー

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE