【試合戦評】4点差を逆転したオリックス。ロメロ選手のサヨナラ打で劇的勝利

パ・リーグ インサイト

2017.6.7(水) 00:00

昨日の試合は、オリックスのエース・金子千尋投手が6回途中9失点とまさかの乱調で敗戦。連勝は7で止まってしまったが、依然として交流戦の順位は1位と好調を維持している。何とか今日の試合は勝利をつかむべく、先発マウンドには東明投手が上がった。

今日が今季2試合目の登板となる東明投手。ケガの影響で出遅れたものの、5月31日の東京ヤクルト戦では6回を投げて被安打4、1失点の好投を見せた。昨年はわずか1勝に終わったものの、2015年には2ケタ勝利を挙げるなど実績はあるだけに、まずは復活の第一歩として今季初勝利を目指したいところだ。

しかし、その東明投手が立ち上がりから制球に苦しむ。2つの四球と二塁打で1死満塁とすると、原口選手の内野ゴロの間に1点の先制を許してしまう。

何とか得点を奪いたいオリックスは、2回裏に2死から中島選手がプロ通算300二塁打となる二塁打を放ち2死2塁の好機を作る。続くT-岡田選手が四球を選び2死1,2塁とするが、大城選手が遊ゴロに打ち取られ、無得点に終わる。

4回表、東明投手は先頭の原口選手に二塁打を打たれるなど、無死1,3塁のピンチを招く。この場面で打席に立った7番・中谷選手に痛恨の7号3ランを被弾。0対4と大きく点差を離されてしまう。

反撃したいオリックスは5回裏、先頭打者のT-岡田選手が真ん中に入った変化球を捉えて、右翼席最前列へと飛び込む14号ソロ。主砲の一発で点差を3に縮める。

さらにオリックスは6回裏、先頭の西野選手、続く安達選手の連打で無死2,3塁の絶好機を作る。ここで、4番・ロメロ選手、5番・小谷野選手の連続適時打で2点を奪い点差は1に。2番手の桑原投手に2死まで抑えられたものの、2死満塁から代打・モレル選手が適時打を放ち同点に追い付く。

2番手以降の赤間投手、近藤投手、黒木投手が気迫の投球で無失点に抑え、同点のまま迎えた9回裏。先頭打者の伊藤選手が四球で出塁し、続く1番・武田選手が犠打を決め1死2塁と一打サヨナラの場面を作る。西野選手は四球、安達選手は安打で続き1死満塁と好機をさらに拡大すると、4番のロメロ選手が外角低めへの変化球を的確に捉え、左翼へのサヨナラ打。4番がきっちり仕事を果たし、見事勝利を収めた。

最大4点差を見事逆転したオリックスがカードの負け越しを阻止。カードの勝ち越しをかけた明日のオリックスの先発はディクソン投手。一方の阪神の投手は現在セ・リーグ最多勝のメッセンジャー投手。好投手同士の投げ合いということもあり、1点が大きく試合を左右することになるだろう。

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