延長までもつれた昨日の試合は、福岡ソフトバンクが10回に柳田選手のライン際の内野安打で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。今日の試合も勝利し、交流戦3カード連続の勝ち越しを決めたいところ。今日の先発は福岡ソフトバンク、東京ヤクルトのどちらも石川投手という、石川対決となった。

福岡ソフトバンクの先発・石川投手は前回登板の中日戦で6回無四球2失点の好投でプロ初勝利を挙げた。開幕当初は中継ぎでの起用だったが、先発投手陣の相次ぐ怪我や不振の影響もあり、見事先発ローテーションを勝ち取った。工藤監督の信頼をさらに得るためにも、今日の投球内容は大事な意味を持つ。

その石川投手は立ち上がりから走者を出すものの、3回まで無失点に抑える投球。粘りの投球を続け、味方の援護を待つ。

試合が動いたのは3回裏。1死から9番の甲斐選手が安打で出塁すると、続く川崎選手も安打を放ち、1死1,2塁の好機を作る。2番・今宮選手が倒れ、2死1,2塁となるも、昨日の試合でサヨナラ打を放っている3番・柳田選手が右翼席上段へと飛び込む12号3ランを放ち、3点を先制する。

3点の援護をもらった石川投手は4回に3者連続三振を奪うなど、4回までに8奪三振の快投を続ける。5回に1死から9番・藤井選手にプロ初本塁打となる1号ソロを浴びるも、6回を無失点に抑え、6回110球、2安打、12奪三振、1失点の好投でプロ2勝目の権利を手にしたままマウンドを中継ぎ陣に託す。

8回には、柳田選手が1試合2本塁打となる13号ソロを放ち、さらにリードを広げた福岡ソフトバンク。7回以降は森投手、岩嵜投手、サファテ投手が東京ヤクルト打線の反撃をしっかり封じ、4対1で勝利を収めた。これで、福岡ソフトバンクは得意の交流戦で3カード連続の勝ち越しを決めた。明日の福岡ソフトバンクの予告先発は中田投手。現在、自身3連敗中と調子は良くないだけに、チームの勢いの後押しを受け、5月13日以来の勝利を挙げることができるか。