ホークス上林誠知、9回2死から起死回生の同点弾「日本代表の3ランを思い出した」

Full-Count 藤浦一都

2018.7.27(金) 14:10

福岡ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
福岡ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

飛距離自慢もホームランテラスに飛び込む一発「いかないと思ってました」

劣勢のまま迎えた9回裏。点差を4点から3点に縮めたとはいえ、すでにアウトカウントは2つ。ここで打席に入った福岡ソフトバンクの上林誠知が奇跡的な同点弾を右中間のテラス席へと放り込んだ。

26日の本拠地千葉ロッテ戦。完全な劣勢の中、上林が放った打球が右中間へとグングン伸びていく。ほとんど右手一本で打ったような打球は、テラス席前のフェンスを超えてファンの元に届いた。9回2死からの起死回生の3ランだ。

「また同点になってしまって帰るのが遅くなると思いました」

サヨナラ打の松田宣浩と上がったお立ち台では、一昨日の超ロングゲームをネタにしてスタンドの笑いを誘った。サロンに戻ってきた上林は「(外野の)間は抜けると思いましたが、(テラス席までは)いかないと思っていました」と、打った直後の正直な気持ちを口にした。

「去年の日本代表でのホームランを思い出しました」と、昨年秋の韓国戦でタイブレークの10回に放った同点3ランとだぶらせた。その試合でも、日本代表は上林の同点弾をきっかけにサヨナラ勝ちを収めている。

一昨日の試合では自己最多となる14号を放ったばかり。「去年の数字を超えてひと安心していたところで2試合連続で打てた。シーズンが終わったらもう少し打てていると思う」と言う。20号という1つの区切りも決して夢ではないだろう。

力感がなくても遠くに飛ばす。ここまでヤフオクドームでもほとんどをスタンド席まで運んでいたが「今日ばかりはテラスさまさまです」と笑った。テラス弾といっても右中間の最深部。片手ですくうように打ってそこまで運べる上林は、やはりモンスター級というしかない。

記事提供:Full-Count

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