走力だけでなく“掃力”も絶賛向上中! 幕張の浜に拠を構える千葉ロッテが取り組む「海につづくプロジェクト -LEADS TO THE OCEAN-」とは

パ・リーグ インサイト

2018.7.21(土) 10:00

※球団提供
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千葉ロッテのプレーオフ圏内での健闘が続く。リーグ最下位に沈んだ昨季からの巻き返しへ向けて、就任1年目の井口資仁監督が徹底してきた走力の改善が成果を挙げているのは見逃せない。では、グラウンドを離れたところでもチームが“掃力”の向上に取り組んでいることはご存知だろうか。

球団は現在、「海につづくプロジェクト -LEADS TO THE OCEAN-」(以下LTO)の一環として、ZOZOマリンスタジアム主催の試合前後にスタジアム周辺のゴミ拾いを続けている。湘南の江の島でビーチクリーンを行ってきたNPO法人海さくらと共に、ファンへ参加を呼びかけて、次第に活動が認知されるようになってきた。今季はこれまで9回行っており、シーズン終盤の9月下旬まで全16回の実施が予定されている。

「海にゴミは行かせない!」を合言葉とするLTOの活動は、今年で4年目を迎えた。2015年7月にプロジェクト参加を表明した湘南ベルマーレを皮切りに、現在、その理念に賛同するプロスポーツチームは千葉ロッテ以外にもJリーグ9クラブ、Bリーグ1チームを含む合計11チームを数える。今後も参加するチームは増える見込みだ。

※球団提供
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千葉ロッテのホームページでは日程や詳細だけではなく、活動の様子も閲覧できる。おもてなし担当の上野大樹氏は自身のツイッターでのアピールも積極的だ。2008年ドラフト3位で千葉ロッテに指名された上野氏は、プロのマウンドで通算7年、右腕を振るった。現役を退いた現在も、海と由縁の深いチームの魅力を語る。

「選手時代、シーズン中の気持ちをリフレッシュしたい時や、オフシーズンにも海岸沿いによくランニングへ行きましたね。海を見ると気分もいいですよね! 職員になってもそれは変わりません。今でも幕張の海を眺めてホッとすることがあります」

上野氏は、地域貢献活動への取り組みが野球の普及にもつながると考える。プロとして試合の勝敗にこだわる姿勢を見せるのは当然だが、LTOの活動をとおして「試合に勝っても負けても何回でも来たい」「負けたけど今日は楽しかった」との声を増やしていくのが目標だ。「海を綺麗にするお手伝いもできて、今年のZOZOマリンは優しくて楽しくて嬉しい!」といったファンの声が、何よりの清涼剤となる。

活動日の集合場所はMチケット窓口付近で、事前の参加予約は不要。ゴミ袋と専用トングも用意されているため、飛び入りでも参加ができる。活動参加1回につきカードへ押されるスタンプを11個集めると、「ゴミ拾いマスター」に認定されてプレゼントが進呈される予定だ。

応援しているチームが勝てば、今日の試合を振り返りながら意気軒高に。負けたら、悔しさをゴミと一緒に袋の中へ。幕張の海の美しさに感じ入りながら、活動へ参加してみてはいかがだろうか。

※球団提供
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■LEADS TO THE OCEAN(通称:LTO)とは、”海と日本プロジェクト”の一環として、スポーツと環境をテーマに新たなアプローチで環境問題に取り組むプロジェクトです。
本プロジェクトは、千葉ロッテマリーンズ・日本財団・NPO法人海さくらの3社共催での取り組みをしております。

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