2月25日、埼玉西武は宮崎・南郷で行っていたA班キャンプの最終日を迎えた。チームは27日から始まる「球春みやざきベースボールゲームズ」で初の対外試合。高知県での「プロ野球プレシーズンマッチ」を経て、3月6日からオープン戦に入る。

　インタビューに答えた松井稼頭央監督は、キャンプ全体を通して「非常に活気もありましたし、声も出ていたと思います」とコメント。それぞれが充実したキャンプを送れたのではないかという見解を示した。

　キャンプ最終日はあいにくの天気で、選手たちは室内練習場で練習に取り組んだ。キャンプ地・宮崎は比較的暖かい地域であるものの、やはり少し冷えるのか、水上由伸投手が大きなくしゃみをしていた。

　バッティングが行われている横では、源田壮亮選手がなにやら説明を聞いて10回ジャンプ。どうやらこれは測定器をつけての計測だったようだ。佐藤龍世選手、蛭間拓哉選手、元山飛優選手も続々とジャンプ。選手のパフォーマンス向上へ、さまざまな取り組みが行われている。

　室内でティーバッティングをしている外崎修汰選手は、ネックウォーマーで鼻まで覆う念入りな花粉症対策。しかし、よく見てみるとひらひらと揺れる値札らしきものが……。おもむろに外し、ポケットに入れるところも不思議な外崎選手だった。

　ピッチャー陣が強化に取り組む横を通ったのはドラフト1位ルーキーの武内夏暉投手と、佐藤隼輔投手、豆田泰志投手、水上投手。ふとカメラに気がついた水上投手は、武内投手をけしかけ……「チャンネル登録、よろしく」と言わせた。

　キャンプの締めには新選手会長・外崎選手があいさつ。「今シーズンのスローガンでもある『やる獅かない』、優勝するしかないという強い気持ちを持ってチーム一丸となっていきたい」と決意を語った。最後はファンとともに一本締め。くろしおドーム（室内練習場）に小気味よい手拍子の音が響いた。

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