先制直後の5回にアマダーに同点弾浴びる
千葉ロッテ涌井秀章投手がエースの気迫を示した。後半戦スタートとなった16日、本拠地での東北楽天戦。千葉ロッテは内竜也、益田直也のリリーフが失敗し、延長10回の末、2-3で敗れた。
今季16試合目の先発だった涌井は7回を投げ、1-1の同点で降板。122球を投げ、7安打ながらも1失点に抑える好投を見せた。5勝目は届かなかったが、同点の7回2死二塁でエースらしさを光らせた。
1番打者の田中和基を迎えると、その5球目と6球目に、この日最速の150キロを連発し、内角ストレートで三ゴロに仕留め、ピンチ脱出。120球を超えてからの150キロ速球で意地を見せた。それだけに、井上晴哉が先制アーチを放った直後の5回、先頭アマダーに甘く入った146キロ速球を捉えられた13号同点アーチが惜しまれる。
試合後、井口監督は「試合を作ってくれたが、点を取った後にすぐ取られてリズムを悪くした」と辛口評価。5月18日の福岡ソフトバンク戦で4勝目を挙げてから2か月近く白星から遠ざかっている。「我慢強くやっていくしかない。(涌井)本人には『耐えろ』と言った。1つの試練」と清水直投手コーチも一日も早い白星を強く望んでいた。
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