チャンスをつかむ選手は現れるか。パ・リーグ6球団が現役ドラフトで獲得した選手まとめ

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水谷瞬選手、長谷川威展投手【写真:球団提供】
水谷瞬選手、長谷川威展投手【写真:球団提供】

「出場機会に恵まれない選手の移籍活性化」を目的とし、昨年から開催されている現役ドラフト。第2回が12月8日に行われ、各球団1選手の移籍が決まった。

 今回は、パ・リーグ6球団が獲得した選手たちを紹介。これまでの活躍を振り返りながら、選手たちの特徴や強みを明らかにしていく。

水谷瞬(福岡ソフトバンク→北海道日本ハム)

水谷瞬選手 年度別二軍成績(C)PLM
水谷瞬選手 年度別二軍成績(C)PLM

 水谷瞬選手は石見智翠館高校から、2018年のドラフト5位で福岡ソフトバンクへ入団。2021年にはファーム公式戦で69試合に出場。打率.276、4本塁打、29打点をマークしたが、翌2022年は右肩痛の影響で、13試合の出場にとどまった。

 今季はオープン戦途中まで一軍に帯同するも、開幕前に二軍へ合流。83試合で打率.259、4本塁打35打点の成績を残したが、一軍デビューとはならなかった。

 193cm、99kgの恵まれた体格を持つ5年目外野手。万波中正選手や清宮幸太郎選手など、若手が躍動する北海道日本ハムで、花を咲かせることができるか。

櫻井周斗投手(横浜DeNA→東北楽天)

櫻井周斗投手 年度別成績(C)PLM
櫻井周斗投手 年度別成績(C)PLM

 櫻井周斗投手は日本大学第三高校から、2017年のドラフト5位で横浜DeNAへ入団。2年目の2019年には、14試合に投げ、防御率4.86をマークした。翌年は3試合の登板に終わったものの、2021年には自己最多となる30試合に登板。防御率3.07と一定の成績を残した。

 左肘手術の影響で、2022年オフに育成契約となるも、今季4月上旬に支配下へ復帰。一軍登板はなかったものの、二軍で36試合に投げ、順調な回復具合を示した。

 投げっぷりの良さが売りの櫻井投手。高校時代には清宮選手(現・北海道日本ハム)から5打席連続三振を奪ったことでも話題となった。クローザーの松井裕樹投手らがチームを離れる中で、貴重な左のリリーバーとしてチームに貢献したい。

中村祐太投手(広島→埼玉西武)

中村祐太投手 年度別成績(C)PLM
中村祐太投手 年度別成績(C)PLM

 中村祐太投手は関東第一高校から、2013年のドラフト5位で広島に指名されてプロ入り。2017年にはプロ初登板・初先発を初勝利で飾ると、以降も先発ローテーションの一角を担い、5勝4敗、防御率3.74の活躍で、チームの連覇に貢献した。

 しかし2018年以降は、一軍と二軍の行き来が続き、今季も5試合の登板にとどまった。二軍では28試合の登板で、防御率1.08をマーク、奪三振率9.45と圧巻の投球を続けている。移籍をきっかけに新天地で殻を破ることができるか。

愛斗選手(埼玉西武→千葉ロッテ)

愛斗選手 年度別成績(C)PLM
愛斗選手 年度別成績(C)PLM

 愛斗選手は花咲徳栄高校から、2015年のドラフト4位で埼玉西武へ入団。2019年は、4月25日の千葉ロッテ戦で決勝点となるプロ初安打をマークするなど、自己最多となる42試合への出場を果たす。

 2021年4月9日の千葉ロッテ戦では、プロ初本塁打を含む1試合2本塁打を記録。チームの勝利に貢献する一打を放つと、以降も勝負強い打撃を武器に、8本塁打39打点をマークした。翌2022年も出場を重ね、121試合で打率.243、9本塁打28打点の成績。

 今季は全体的に数字を落とすも、積極的なバッティングと高い守備力は健在。初安打・初本塁打ともにZOZOマリンで放っており、思い出の球場が来季からの本拠地となる。新たな舞台で、レギュラーの座をつかみたい。

鈴木博志投手(中日→オリックス)

鈴木博志 年度別成績(C)PLM
鈴木博志 年度別成績(C)PLM

 鈴木博志投手はヤマハから、2017年のドラフト1位で中日へ入団。ルーキーながらセットアッパーを任されるなど、53試合に登板。後半戦の不調もあり、防御率4.41で終えるも、12ホールド・4セーブを挙げ、チームに欠かせない存在となった。

 翌2019年は14セーブをマークしたが、25試合の登板にとどまる。2020年以降は一軍定着を果たせないシーズンが続き、今季も9試合の登板で1勝2敗、防御率4.07でシーズンを終えた。打者を圧倒する力強い直球を武器に、速球派が多いオリックス投手陣の一員として、存在感を示したい。

長谷川威展投手(北海道日本ハム→福岡ソフトバンク)

長谷川威展投手 年度別成績(C)PLM
長谷川威展投手 年度別成績(C)PLM

 長谷川威展投手は金沢学院大学から、2021年のドラフト6位で北海道日本ハムへ入団。オープン戦で結果を残し開幕一軍入り、3月26日の福岡ソフトバンク戦でプロ初登板を果たしたが、以降は怪我もあり、一軍での登板は2試合にとどまった。

 今季は二軍で34試合に登板して防御率3.00。9月以降は一軍登板機会も増え、9試合で防御率1.08と一定の成績を残した。サイド気味の特徴あるフォームから、ノビのあるボールが売りのサウスポー。4年ぶりの優勝を狙うチームに、新たな風を巻き起こせるか。

来季も大きなブレイクを果たす選手は現れるか

 第1回現役ドラフトでは、大竹耕太郎投手(福岡ソフトバンク→阪神)や細川成也選手(横浜DeNA→中日)らがブレイクを果たした一方、思うような結果を残すことができなかった選手も少なくなかった。

 ただ、チームが変わる分、出場機会が増える可能性があるのも事実。環境や求められる役割の変化をプラスに捉え、1人でも多くの選手に、新天地で花を咲かせてほしい。

文・杉森早翔

2023年の現役ドラフトで移籍した選手

▼パ・リーグ▼
【北海道日本ハムファイターズ】

→水谷瞬選手(前・福岡ソフトバンク)
【東北楽天ゴールデンイーグルス】
→櫻井周斗投手(前・横浜DeNA)
【埼玉西武ライオンズ】
→中村祐太投手(前・広島)
【千葉ロッテマリーンズ】
→愛斗選手(前・埼玉西武)
【オリックス・バファローズ】
→鈴木博志投手(前・中日)
【福岡ソフトバンクホークス】
→長谷川威展投手(前・北海道日本ハム)

▼セ・リーグ▼
【読売ジャイアンツ】

→馬場皐輔投手(前・阪神)
【東京ヤクルトスワローズ】
→北村拓己選手(前・巨人)
【横浜DeNAベイスターズ】
佐々木千隼投手(前・千葉ロッテ)
【中日ドラゴンズ】
→梅野雄吾投手(前・東京ヤクルト)
【阪神タイガース】
漆原大晟投手(前・オリックス)
【広島東洋カープ】
内間拓馬投手(前・東北楽天)

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