11月1日、甲子園で行われた阪神とオリックスの「SMBC日本シリーズ2023」第4戦は、3対4でオリックスが敗戦。息詰まる大熱戦の末にサヨナラ負けを喫し、対戦成績は2勝2敗の五分となった。
オリックスの先発は山崎福也投手。初回に安打と犠打で得点圏に走者を背負うと、森下翔太選手に適時二塁打を浴び、先制点を奪われた。打線は直後の2回表、頓宮裕真選手がフェンス直撃の長打を放つ。中堅手が打球の処理に手間取る間に三塁まで到達すると、紅林弘太郎選手の一打で本塁へ生還。すぐさま同点に追い付いた。
しかし2回裏、山崎福投手が近本光司選手に勝ち越し打を浴び、再び追いかける展開に。3回表に無死1、2塁という同点機をつくるも、森友哉選手が併殺打に倒れるなどして無得点に終わった。
5回裏には失策も絡んでさらに1失点を喫したオリックスだったが、7回表に反撃を見せる。無死1、2塁から中川圭太選手が犠打を決めて一打同点の好機をつくり、打席には前日2打点の宗佑磨選手。直球をセンターへはじき返す同点打で、またも試合を振り出しに戻した。
7回裏には、4番手として小木田敦也投手がマウンドへ。先頭打者に安打を許すと、続く近本光司選手の打球を中堅手・中川圭選手が痛恨の落球。1、2塁へとピンチが拡大した場面で、小木田投手が好フィールディングを披露し、犠打による進塁を防ぐ。最後は4番・大山悠輔選手を空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。
オリックスは8回表、1死2、3塁の得点機を演出。阪神の投手交代に対応し、代打・T-岡田選手に対して安達了一選手を重ねて代打起用するという勝負手も飛び出したが、このチャンスを得点につなげることはできなかった。8回裏は、宇田川優希投手が1死2塁と得点圏に走者を背負った後、全球ストレートで2者連続三振に仕留める圧巻の投球を見せる。
3対3のまま迎えた9回裏に登板したのは、ワゲスパック投手。1死から四球を与えると、2度の暴投で3塁まで進塁を許す。ここで、ベンチは満塁策を選択。1死満塁で大山選手との勝負に臨んだが、フルカウントからレフトへサヨナラタイムリーを運ばれ、試合終了。
オリックスは、先発した山崎福投手が5回途中3失点と、9イニングを無失点に抑えた昨年同様の快投とはならず。打線は宗選手が2試合連続で2打点を挙げるなどの活躍で食らいつくも、最終回に踏ん張り切れなかった。
123456789 計
オ 010000200 3
神 110010001X 4
オ 山崎福也-比嘉幹貴-阿部翔太-小木田敦也-宇田川優希-●ワゲスパック
神 才木浩人-桐敷拓馬-石井大智-島本浩也-湯浅京己-○岩崎優
文・吉村穂乃香
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