延長で3本塁打と強力打線は健在。4連勝で前半戦首位ターン確定

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2018.7.8(日) 18:31

埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)PLM

食い下がる相手を、最後は一発で仕留めた。埼玉西武が楽天を延長戦の末に下し、4連勝。前半戦の首位ターンを決めた。

鋭い打球が右翼席に突き刺さった。延長11回1死、秋山選手が13号ソロ。「ひとりで決めようとは思っていなくて、出塁することだけを考えていました」。相手の4番手、高梨投手から決勝打。「1番がもっと早くから仕事できていれば、(先発の菊池)雄星ももっと楽だったと思うけど」と、それまで凡退していた4打席を反省しつつ「ホッとしています」と、勝利の結果に胸を撫で下ろした。北海道日本ハム・近藤選手、福岡ソフトバンク・柳田選手と、打率.350前後という高いレベルで首位打者争いを展開する男。大事な場面で、ヒットマンが存在感を示した。

この試合、影のヒーローは外崎選手だ。2回2死1,2塁、嶋選手の右前打を捕球後素早くバックホーム。銀次選手をアウトにし、先制のピンチを切り抜けると、8回2死1,2塁、藤田選手の当たりをダイビングキャッチ。抜けていれば勝ち越されていたであろう場面を救い、菊池投手を助けた。そして延長10回1死、相手の3番手・松井投手から、昨年の10本を上回る11号ソロ。成長著しい25歳が、攻守でチームに貢献した。

先発の菊池投手は、前回登板の29日、楽天戦では5回6失点と崩れ、同じ相手との対決となったが、キッチリ状態を上げて9回1失点。5四球と制球には苦しんだが、3安打に封じて最少失点で切り抜けた。延長11回2死1,3塁の場面から登板した野田投手が、3年目でプロ初セーブを勝ち取った。守護神のカスティーヨ投手が2点リードを守れずに不安を残したが、外崎選手、秋山選手、そしてメヒア選手と、延長で3本塁打を炸裂させるなど強力打線の破壊力は健在だ。

一時は2位の北海道日本ハムにゲーム差なしにまで迫られたが、ここに来て4連勝。残り3試合を残し、前半戦の首位での折り返しが決まった。ヒーローインタビューで秋山選手は「とにかく目の前の試合を勝つだけです。目の前の試合をチーム全員で勝つことだけを考えて、やっていきたい」と表情を引き締めた。

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