独立リーグ・ルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズの試合に、台湾楽天モンキーズのチアリーダーであるRakuten Girlsが応援に参加するというコラボイベントが行われた。
台湾のチアリーダーと日本の野球のコラボと言えば、これまでRakuten Girlsは日本の楽天イーグルスの試合にコラボ出演したり、台湾各球団のチアが阪神タイガースの試合のイベントに参加した実績があったが、今回は独立リーグのヒートベアーズとのコラボで、独立リーグにとっても台湾チアグループにとっても前例のないコラボイベントとなった。
コラボイベントの行われた8月5日は、県営大宮球場に対戦相手の栃木ゴールデンブレーブスを迎えての一戦。
球団の説明によると、奇数回のイニングはいつものヒートベアーズの応援にRakuten Girlsが参加して一緒に応援、偶数回のイニングはRakuten Girlsが所属する台湾楽天モンキーズの応援歌を使ってベアーズのファンと一緒に応援をするとのこと。
株式会社埼玉武蔵ヒートベアーズ専務取締役の川島慶一氏に話を聞いた。
「当球団に所属していた由規投手が楽天モンキーズに移籍したことから今回の応援交流の話がスタートしました。楽天モンキーズさんともどうやったらイベントが盛り上がるか話し合い、当初はRakuten Girlsさんが応援に参加するだけのプランだったのが、楽天モンキーズの応援団長のRinaさんにも来てもらってモンキーズの応援スタイルもやることになりました。ヒートベアーズの私設応援団の皆さんにもご協力いただいて、奇数回はヒートベアーズの応援スタイル、偶数回はモンキーズの応援スタイルで応援する方式にしたんです」
1回裏、Rakuten Girlsのメンバーが、ヒートベアーズのチアリーダーBgirlsと一緒に、スタンドに設置されたステージに登場し、伊東・清田・金子と続くヒートベアーズの個人応援歌をバックに応援した。
2回裏、今度は楽天モンキーズの応援団長のRinaが自己紹介し、「町田選手がんばってー!」と日本語で声を上げるとヒートベアーズの応援席も盛り上がり、楽天モンキーズの応援歌でヒートベアーズの応援がスタート。Rakuten Girlsが踊ると、応援席のファンも見よう見まねで一緒にダンス。
9回には、ファンとRakuten Girls、Bgirlsが一緒になり、ヒートベアーズのチャンステーマ「武蔵が止まらない」を一緒に応援。「武蔵が止まらない」は歌いながら右に左に動くヒートベアーズの名物応援で、9回に同点に追いつき、タイブレークの10回にはこの試合の逆転勝利を呼び込んだ。
異色のコラボに参加したRakuten Girlsはどう感じただろうか。日本でのイベントには初参加だという最年少のリーユンに話を聞いた。
「ヒートベアーズとのコラボイベントが成功してよかったです。私たちのファンの人も来てくれたのもうれしかったですし、ヒートベアーズのファンの皆さんが私たちと一緒に踊ってくれたのもうれしくって、本当に印象に残るイベントになりました。またぜひ来たいです」
今回のイベントについて埼玉武蔵ヒートベアーズ社長の角晃多氏はこのように総括する。
「今回の応援交流を発表したらすぐに大きな反響がありました。今回こうやって注目していただいたので、これを機会に、独立リーグにもいい選手がたくさんいて、見ごたえのある試合をやっていることを、多くの人に知ってもらえたらうれしいです」
また、Rakuten GirlsのメンバーYuriは、
「独立リーグがどのようなものかはっきりわかっていなかったのですが、実際に来てみたら、きれいなスタジアムで、いろんなグッズも売っていて、チアリーダーのみんなもがんばっていて、台湾の人にも日本に来る機会があったら見てほしいなと思いました」と語った。
新たなチャレンジを続ける埼玉武蔵ヒートベアーズとRakuten Girls。第2弾はあるのか、次の展開に注目したい。
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