6月30日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天のカード第2戦は、楽天が初戦に続く、12安打9得点の猛攻と先発・岸投手の7回無失点の好投が光り、首位・埼玉西武に2連勝を飾った。
初回は両チームともに無得点に終わり、試合が動いたのは2回表。1死から6番・アマダ―選手、7番・藤田選手の連打で1死1,2塁の好機を演出すると、8番・ペゲーロ選手が左翼席中段へ飛び込む豪快な一発を放つ。下位打線を担う主砲の16号3ランで楽天が幸先良く3点の先制に成功した。
その後は両先発がスコアボードに0を並べ、再び試合が動いたのは5回表。2死から打席に入った3番・島内選手が埼玉西武・今井投手の直球を完璧に捉えると、打球はバックスクリーンに飛び込む3号ソロに。2死から主軸に一発が飛び出し、楽天が1点を追加。スコアを4対0とし、リードを4点に広げる。
さらに楽天は6回表、先頭の5番・銀次選手が四球で出塁すると、続く6番・アマダー選手が左中間を破る適時二塁打を放ち、1点を追加。なおも無死2塁の場面で後続2人が打ち取られたものの、2塁走者がゴロ間に進塁し、2死3塁。この好機で9番・嶋選手が中前適時打を放ち、これで6対0。楽天がリードを6点に広げ、試合を優位に進める。
楽天打線の勢いは終盤に入っても止まらない。7回表、1死から3番・島内選手が死球で出塁すると、続く4番・今江選手が適時二塁打を放つ。なおも無死2塁から5番・銀次選手が安打でつなぎ、1死1,3塁の好機を演出すると、途中出場の6番・枡田選手がきっちりと犠飛を決め、この回2点目。さらに2死1塁から7番・藤田選手が安打を放ち、2死1,2塁とすると、8番・ペゲーロ選手にも中前適時打が飛び出し、これで9対0。楽天が終盤でリードを9点に広げ、試合を決定付ける。
投げては先発・岸投手が直球、変化球ともに制球良く投げ分け、埼玉西武打線を翻弄。7回109球を投じ、被安打3、奪三振8、与四球2、無失点の好投を披露。岸投手の後を受け、8回裏は青山投手、9回裏は宋家豪投手が反撃を封じて完勝。新旧「11」番対決は岸投手が格の違いを見せ付けて強力打線を抑え込んだ。
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