北海道でも沖縄でも躍動。6回まで完璧投球で球団通算4500勝に大きく貢献

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2018.6.26(火) 23:37

今季3度目の完封勝利を挙げた北海道日本ハム・上沢投手
今季3度目の完封勝利を挙げた北海道日本ハム・上沢投手

南の地で、背番号15が躍動した。北海道日本ハムが26日、福岡ソフトバンクに快勝。先発の上沢投手が完封勝利で7勝目。チーム初の沖縄主催試合となった試合を勝利で飾った。

6回まで無安打無四球とパーフェクトペース。7回に2安打を打たれ、1死1,2塁とされながらも柳田選手、デスパイネ選手を二ゴロ、三振に仕留めピンチを脱すると、8、9回も無安打に抑えて今季3度目の完封を果たした。結局、中村晃選手、内川選手に打たれた安打はどちらも内野安打と、好打者ぞろいの福岡ソフトバンクを相手にほぼ完ぺきに封じ込めた。

打線の援護も心強かった。初回2死1,2塁からアルシア選手、レアード選手の2者連続ホームランで4得点。7回には2死1,3塁で大田選手が中堅へ適時打を放った。「野手の方が最初に点を取ってくれて、楽な展開で投げさせてくれたので何とか粘ろうと思った」と、振り返った。

お立ち台では、ホッとした表情を見せた上沢投手だったが、思わぬ“敵"の存在も告白。「ヒットが出ていないのは気になっていたけど、ベンチのみんなも言わないようにしていたのに、西川さんが『俺は言うけどな』とメチャ言ってきて、安打を打たれたので、あの人マジ悪いです」。那覇のファンを笑わせた。

投打の要だった大谷選手が抜け、大幅な戦力ダウンが心配されたチーム。だが現在、首位争いを展開中と周囲の予想を覆している。それを支えているのが上沢投手だ。チームトップタイの7勝と、リーグ2位の防御率2.07。2014年に記録した自身最多の8勝、そして初の2桁勝利も見えてきた。

この日の勝利で球団通算4500勝となった。「去年も(北海道)移転1000勝。僕が勝ち投手になって、今回も勝ち投手。記録に残るのでうれしいです」。圧巻の投球内容で、節目の数字に花を添えた。

首位の埼玉西武が敗れ、ゲーム差は1となった。パ・リーグは5位の千葉ロッテまで貯金があり、今後も混戦が続いていきそうだ。優勝争いを引っ張る存在として、上沢投手がフル回転する。

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