埼玉西武は浅村選手や中村選手などの主軸の好調さに加え、チーム防御率は12球団トップ。元々の打線の力強さだけでなく、辻監督が目指す守り勝つ野球の浸透で3位と、好調をキープしている。今日の先発はエース・菊池投手。ここからさらに上を目指すべく、今日の試合も制して連勝を生み出したい。
一方の北海道日本ハムは6連敗後に連勝を挟み、再び5連敗中と不振にあえいでいる。先発は2015年以来の白星を目指す上沢投手。久々の白星でチームに良い流れを呼び込み、怒とうの勢いで巻き返しを図りたいところ。
初回、両先発の立ち上がりが対照的となり、いきなり試合が動く。まずは菊池投手が走者を3塁に背負いながらも落ち着いてレアード選手を打ち取り、無失点で切り抜ける。すると、その裏の攻撃で上沢投手を攻め立て、まずは1番・秋山選手が高めの直球を逆方向へはじき返す先頭打者弾。さらに、好機から4番・中村選手が犠飛を放ち、埼玉西武が幸先良く2点を先制する。
3回裏には中村選手の5号2ラン、4回裏には2番・源田選手と3番・浅村選手の適時打で2点を加え、4回までに6得点。埼玉西武が試合を優位に進めていく。
十分な援護を得た菊池投手は、「初回からバランスよく投げられている」と土肥コーチが評したように、2回以降は無安打投球を展開。150キロ前後のノビのある直球に、曲がりの大きな変化球などで相手打者を翻弄していく。
130球を超えてもなお、マウンドに上がり続け、9回も3人で封じて無失点。パ・リーグでは1989年以来となる「先頭打者のみに安打を許す」1安打完封勝利で北海道日本ハムを下した。
ここまで堅い守備で失点を封じてきた埼玉西武は今日の試合で2失策。しかし、エースが圧巻の投球で要所を締めて流れを断った。打っては秋山選手が2本塁打を含む3安打と固め打ち。浅村選手も2適時打、中村選手も本塁打を放つなど、上位打線が機能し、投打が見事にかみ合った。これ以上ない試合内容で勝利した埼玉西武。今日の試合で得た勢いを手に、獅子がさらに突き進む。
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