パ・リーグ6球団のグッズショップを巡り、その魅力とイチオシアイテム、製作・運営の裏側を紹介する本企画。第1回は埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドームにやってきました。
ガラス張りの大きな窓が目を引く「ライオンズ チームストア フラッグス」は、600平方メートル超の大型グッズショップとして2019年7月15日にリニューアルオープン。以前は場内にグッズショップが点在していましたが、あらゆるアイテムがそろう大型旗艦店として集約し、駅からドームへの導線上に移転したことで、誰でも気軽に立ち寄れるようになりました。
店内に入ると、まずはおしゃれなデジタルサイネージがお出迎え。商品のラインナップや応援グッズの着こなしをチェックできます。
バラエティ豊かなキャップに、歴代のユニフォームも
1階は、今季8年ぶりにリニューアルされたホームユニフォーム(9,900円)、ライオンズの応援でおなじみのフラッグはもちろんのこと、色とりどりのTシャツやキャップが販売されています。壁一面に並ぶキャップはライオンズのロゴのほか、レオマークが施されたものやハート柄などのポップなデザインまで。ぜひお気に入りの一品を見つけてみてくださいね。
さらに、長年のライオンズファンが愛用する歴代のユニフォームも勢ぞろい(各7,020円)。なかでも、“黄金期”である1979年〜2001年に着用されたユニフォームが群を抜いて人気とのことです。
ライオンズのメモリアルシーンを振り返りながら階段を上ると、特設会場ではワッペンの圧着サービスが実施されています。今季から「応援メッセージワッペン」(1,650円)が登場し、カスタマイズの幅が広がりました。
「自分のタオルだとすぐわかるように」 プレイヤーズプリントフェイスタオルへのこだわり
そして、カラフルでひときわ目立つのが「プレイヤーズプリントフェイスタオル」(1,300円)。選手ごとにデザインが異なるこのアイテムには、選手のこだわりがたっぷりと詰まっているのです。
「プレイヤーズプリントフェイスタオルは、ライオンズの応援の魅力の一つです。選手に好きな色を聞くことから始め、デザインも相当こだわっていて、選手からの『タオルにはグローブの差し色を入れたい』『球場で自分のタオルが掲げられていると、すぐわかるようにしたい』といった意見も取り入れており、ファンと選手をつなぐ応援アイテムとして人気です」
そう語ったのは、商品企画と店舗の運営を担当する小俣幹人さん。今年デザインがリニューアルされた與座海人投手のタオルは、背景の波の色や文字のフォントにも選手本人の強いこだわりが反映。與座投手自ら「タオルにサインができるように」と薄めの背景色を希望したそうです。
また、鈴木将平選手のタオルにもポイントが。「静岡県出身の鈴木選手のタオルは“一富士二鷹三茄子”をモチーフにしていますが、メインの富士山の形状は静岡県側から見えるシルエットを再現しているというところまでこだわり、さりげなく描かれている鷹とナスもかわいいとすごく気に入っていただけました」
ある席種で観戦するファンだけが入店可能。特別感のあるショップも
またベルーナドーム内には、アメリカン・エキスプレス プレミアム® ゾーンのチケットを持っている人だけが入店できる「ライオンズ チームストア プレミアムラウンジ」も。
そこではオーセンティックユニフォームをはじめ、選手モデルのバットやグローブなどを販売しています。ショップに入れる人が限定されているうえに、選手が実際に使っている用具と同じものを購入できるとあって、まさにプレミアムな場所です。
商品企画・店舗運営の担当者にとって「グッズショップ」とは
「自分の企画したものが、お客様に受け入れてもらえることがうれしい」と語る小俣さんにとって、ライオンズのグッズショップとは「非日常であり続ける場所」。こだわりとチーム愛が溢れる“非日常”の空間に訪れてみませんか?
取材・文 高橋優奈
※商品価格は税込です。
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