活躍続ける平野佳寿の通訳にも脚光 ブラジル出身のコンドウ氏とは…

Full-Count

2018.6.18(月) 17:35

【MLB】活躍続ける平野佳寿の通訳にも脚光 ブラジル出身のコンドウ氏とは…
【MLB】活躍続ける平野佳寿の通訳にも脚光 ブラジル出身のコンドウ氏とは…

Dバックスのスカウトとしてブラジルで逸材を発掘していたコンドウ氏

日本人選手がMLBに挑戦する際、最初に直面するのは言葉の壁。長くいれば言葉に不自由しなくもなるが、やはり最初は通訳がつくことになる。エンゼルス大谷翔平投手の水原一平通訳は、ベースボールカードになるほど人気を博しているが、今やダイヤモンドバックスの“勝利の方程式”の一角を担う平野佳寿投手にも、信頼できる通訳がいる。平野の通訳を務めるブラジル出身のケルビン・コンドウ氏について、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が特集している。

同メディアによると、コンドウ氏はアマ野球の選手としてブラジル、日本、米国の3か国でプレー。日本では沖縄に住んでおり、平野のこともニュースで見て知っていたというが「いつか彼と仕事をすることになるだなんて、思いもしませんでした」と記事の中で話している。もともとなじみのなかった日本語は、その頃、身につけたものだという。

その後、ブラジルでダイヤモンドバックスのスカウトとなり、球団初のブラジル出身選手となったボー・タカハシ投手や、若手成長株のガブリエル・マシエル外野手などの獲得に尽力したというコンドウ氏。そして今シーズン、球団が初めて独自に獲得した日本人選手として加入した平野の通訳となった。

4か国語堪能で幅広いコミュニケーション能力を誇るコンドウ氏  

記事では、コンドウ氏の強みは、ブラジルの公用語であるポルトガル語、英語、日本語、そして中南米諸国で話されるスペイン語にも堪能なことだと紹介。ヒスパニック系の選手とも言葉が通じ、平野と誰が話すことがあっても訳すことができるという。日本語のネイティブではないことは平野も知っていたが、それ以上にコンドウ氏は幅広いコミュニケーション能力を持っていたようだ。

「球団は『(通訳となる)人物はいる。ただ現時点で、彼の日本語はそれほどではない』と。ただ『彼はとても良い経験を積んでいて、全力で君を助けてくれるだろう』とも言ってくれました」と平野は特集で振り返っている。今では、平野が地元フェニックスで買い物をする時の付き添いなど、生活に必要な部分もコンドウ氏がサポートしているそうで、家族にも信頼され、身内同然の付き合いをしているという。

平野が登板する時、コンドウ氏は20フィート(約6メートル)ほど後からマウンドへ向かうが、これは平野が冗談半分で「どんな状況でも、自分より先にマウンドへ到着するな」とリクエストしたからだそう。同メディアも「ヒラノにとって今となってはコンドウ以外の通訳を考えることは不可能であり、決して2年間の予定されている契約期間だけの話ではないだろう。コンドウがマウンドへ向かう際に、ヒラノを追い越すことがない限りは…」と、ジョークまじりに記事を締めくくっている。

記事提供:Full-Count

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