20試合ぶりの先発起用に応える「僕が決めてやるという思いで」
千葉ロッテ 2×-1 巨人(17日・ZOZOマリン)
千葉ロッテ平沢が5月24日以来20試合ぶりの先発起用で、「初めてだった」というサヨナラ打を放ち、井口監督の抜擢に応えた。
17日の巨人戦。0-1の9回に無死満塁の絶好機でカミネロから代打・三木が投ゴロ。これで同点とすると、1死二、三塁で8番・平沢がカミネロの2球目、138キロのフォークを右前に運び、サヨナラで歓喜のウォーターシャワーを浴びた。
「僕が決めてやるという思いで打席に入った。甘いところに来た分、当たってくれた。最高(の気分)だが、こういう僅差の試合に勝てたことが嬉しい。まだまだやることは多い。これに満足せずに(これからも)やっていきたい」と浮かれることはなかった平沢。遊撃の定位置をルーキーの藤岡裕に奪われているが、一塁、三塁、右翼と練習を継続して、出番を待った。
「真っ直ぐに振り負けないという気持ちから、力の伝わるポイントで打っていない」と井口監督。金森打撃コーチを含めて、打撃指導を受け続け、早出、居残りで練習した成果が、最高の形で出た。「今日何かやってくれるのでは、という思いで先発させた。取り組んでいることの結果が出た。自信になってくれる」と指揮官も喜びを隠せなかった。
2回の第1打席は、内海のチェンジアップに全くタイミングが合わない空振り三振。さらに、5回、7回と外野フライで3打席凡退。それでも、「いただいたチャンス。しっかり初球から振ろうと決めていた」という9回は初球140キロのフォークを空振りしたものの、見事に2球目で捉えた。
この日は「父の日」。海上自衛官の父親に向け「こういう日に活躍できたのは嬉しい」と平沢。「こういう日ではなくても、1試合、1試合、しっかりやるというのが僕の立場」と前を見据えた。
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